タイガー、全米オープン制覇に自信!
タイガー・ウッズ(米)が自信満々で、米男子ツアー今季メジャー第2戦となる全米オープン(現地時間14〜17日、カリフォルニア州、オリンピックC)に挑む。
メジャー14勝を誇り、ジャック・ニクラウス(米)が持つ18勝のメジャー最多優勝記録を超えるのは時間の問題と言われていたが、故障とスキャンダルで突如スランプに陥った。最後にメジャーで勝ったのは2008年の今大会だ。それ以来どうしても勝てず、「結局、ニクラウスに追いつくことはできない」などと陰口を叩かれたこともある。
それでも、タイガーは必死に生活とゴルフを建て直し、3月のアーノルド・パーマー招待で復活優勝。2週前のザ・メモリアル・トーナメントでも優勝した。アーノルド・パーマー招待から2週後のマスターズは、周囲の期待を背負ってプレーしながら結果は40位タイ。そのためマスターズの時と同様、2週間前に勝って乗り込んできた今大会も、期待と不安が入り混じる目で見られている。
ところが、タイガー本人はしっかりとした手応えを感じているようで、笑顔を絶やさない。大会の2日前には、14年ぶりに出場権を手にした旧友で、右足の先天性障害によりカートでのプレーを許可されているケイシー・マーティン(米)と練習ラウンド。相手はスタンフォード大時代のチームメイトとあって、屈託のない表情ものぞかせた。
「マスターズのときは、ショットをしていていい感じがしなかったんだ。何度も古いパターン(のスイング)になってしまってうまくいかなかった」と会見で語ったタイガー。しかし、ザ・メモリアル・トーナメントでは調子を取り戻したようで、「ミュアフィールドでは、すごくいい感じでプレーできた。正しくショットができたんだ。ボールを高く打てて距離も出た。楽しかったんだ」とコメント。マスターズでは完全な状態ではなかったことを強調し、今回はそれとは違うことをアピールした。
例年の全米オープン以上にフェアウェイキープとパーオンが重要と言われる、オリンピックCでの全米オープン。「たぶん1年で一番厳しいテスト」と自ら口にする舞台で、果たしてタイガーがメジャー15勝目を飾って完全復活の雄叫びを上げるのか。予選ラウンドでは永遠のライバルで、今大会で何度も優勝争いを演じながら勝てずにいるフィル・ミケルソン(米)と一緒にプレーすることもあり、最初から最後まで目が離せない。