全英女子オープン2日目は強風でサスペンデッド 消化した第2Rは無効
米女子ツアー今季メジャー最終戦、全英リコー女子オープン2日目は強風のためサスペンデッドとなり、公平を期すため午前中第2ラウンドを消化した選手のスコアが無効、すなわちノーカウントになる非常に珍しい事態に陥った。
舞台のロイヤル・リバプールGC(英国)には現地時間14日の早朝から風速12メートルの強風が吹き荒れ、グリーン上のボールが動くなどプレーの続行に支障をきたした。日本から出場している原江里菜と同組で回ったクリスティー・カー(米)は「12番でティーアップしようとしたら3回、ティーからボールが(風で)転がり落ちてしまった」と競技委員に抗議。一旦中断となり天候の回復を待ったが、トーナメントディレクターのスーザン・シンプソン氏が「思ったほど天候が回復しなかった」と2日目の競技のキャンセルを宣言した。
決定によると午前中にスタートした組のスコアはすべて無効となり、ピンポジションを変えてすべての選手が土曜日(現地時間15日)の現地時間午前6時50分から第2ラウンドの1ホール目を改めてプレーし直すことになった。すでに始まったラウンドのスコアを無効とするのはツアーでも非常に稀で、米女子ツアーでは過去2度しか同様の事例はない。2日目がキャンセルされても大会自体は短縮せず、最終日の日曜日に36ホールをラウンドする予定であくまでも72ホールでの試合成立を目指す。
現時点での順位は、初日を2アンダー70で回ったリュウ・ソヨン(韓)とカン・ハエジ(韓)の2人が首位タイ。日本勢は宮里藍と宮里美香が1打差の3位タイの好発進を切っており、スポット参戦の一ノ瀬優希がさらに1打差の12位タイ、初日1オーバー73の若林舞衣子が29位タイ、2オーバー74の大江香織は42位タイにつけたが、3オーバー75の原は55位タイ、4オーバー76の木戸愛は74位タイと出遅れた。また上田桃子は8オーバー80を叩き125位タイ、上野藍子は10オーバー82の137位タイと下位からのスタートを余儀なくされている。