F.モリナリ一歩後退 伏兵R.ブランド首位浮上
母国のナショナルオープン制覇を狙うフランセスコ・モリナリ(伊)が一歩後退する中、ツアー未勝利の伏兵リチャード・ブランド(英)が2日連続『66』の好スコアをマークし単独トップに浮上した。
欧州ツアー、BMWイタリア・オープン(イタリア、ロイヤルパーク1世ロベリ)は現地時間14日、第2ラウンドの競技を行い、この日3位タイからスタートしたブランドが上がり3ホール連続バーディを奪って通算12アンダーまでスコアを伸ばしトーナメントをリード。1打差の2位タイにはこの日のベストスコア8アンダー64を叩き出したグレゴリー・ボーディ(仏)の他、ゴンサロ・フェルナンデス-カスタノ(スペイン)、マーク・ウォーレン(スコットランド)らが続いたが、初日トップのジョエル・ショーホルム(スウェーデン)は1アンダー71の平凡なスコアで通算9アンダー7位タイに後退した。
地元勢はモリナリが5バーディ、2ボギーの3アンダー69と今ひとつスコアを伸ばせず、通算7アンダー22位タイに順位を下げ、マッテオ・マナセロ(伊)が通算6アンダー36位タイで予選を突破。しかしモリナリ兄弟の兄エドアルド・モリナリ(伊)は通算3アンダーでカットラインに1打届かず決勝ラウンド進出を逃した。
単独トップに立ったブランドは39歳のベテランながら未だツアーでの勝利はない。「ここ数年苦しい状況が続いたが、過去のことはもう忘れた。今日も前半バーディが来ず我慢が続いたが落ち着いていた。6年前の自分だったらきっとパニックになっていただろうけどね。まだ先は長いがこうして首位でトーナメントを折り返せたことが自信になる。もっとバーディを獲り続けたいし、アクセル全開で行きたい」と初Vに意欲を見せるブランド。現在賞金ランク126位と来季のシード獲得(トップ115位以内)が厳しい状況だが、昨年味わったQスクール(予選会)逆戻りの屈辱を繰り返さないためにも、今週末が勝負のときだ。
他の注目選手は、復活を目論むマーティン・カイマー(独)がノーボギーの6アンダー66をマークし、通算8アンダーで初日の47位タイから14位タイに急浮上。ディフェンディング・チャンピオンのロバート・ロック(英)、ライダーカップ(現地時間28〜30日/米イリノイ州、メダイナCC)の欧州チームキャプテン、ホセ・マリア・オラサバル(スペイン)は通算4アンダー62位タイとカットラインぎりぎりながら予選をクリアしている。