有村、初V射程圏内4位タイ! 美香11位タイ 藍&彩子19位タイ
今季から米女子ツアー本格参戦を果たしているルーキーの有村智恵に、いよいよ初優勝のチャンスが巡って来た。
3日間の短期決戦で開催中の同ツアー、ショップライトLPGAクラシック(ニュージャージー州、シービュー・リゾート ベイC)は現地時間1日、第2ラウンドの競技を終了。初日45位タイと出遅れていた有村は面白いようにパットが決まり5バーディ(1ボギー)を量産。この日のベストスコアに並ぶ4アンダー67をマークし、通算2アンダーで4位タイに浮上した。
その有村を4打リードし単独トップに躍り出たのがフォン・シャンシャン(中)。次週に迫ったメジャー第2戦のウェグマンズLPGA選手権(現地時間6月6〜9日/ニューヨーク州、ローカスト・ヒルCC)で連覇を目指すフォンは、有村と同じく4アンダー67にスコアをまとめ通算6アンダーでトーナメントをリードした。
しかしその下は団子状態。3打差の2位タイにルーキーのモリヤ・ジュタヌガーン(タイ)とカン・ハエジ(韓)が並び、有村と同じ4位タイにアンナ・ノルドクビスト(ノルウェー)がつける展開。初日単独4位と久々好発進のミッシェル・ウィー(米)はスコアを2つ落とし、通算1アンダー6位タイに一歩後退。初日ジュタヌガーンと並び首位タイ発進を切っていたアマンダ・ブルーメンハースト(米)も6位タイに順位を落としている。
日本で十分な実績を積み、満を持して夢のアメリカ挑戦に乗り出した有村だが、期待に反してここまでは思うような結果が出せずにいた。だがここに来て懸案のショットが上向き、さらにこの日はパットが冴え念願の上位に進出。まだこの先の道のりは長いが、努力が報われるときが刻一刻と近づいて来た。
有村以外の日本勢は、前週今季初のトップ10入りを記録した宮里美香が3バーディ、2ボギーの1アンダー70にスコアをまとめ、通算イーブンパーで前日の27位タイから11位タイに浮上。2週連続ベスト10が狙えるポジションをしっかりとキープした。
しかし歴代チャンピオンのひとり宮里藍はショットが乱れ4バーディ、5ボギー、1ダブルボギーの出入りが激しい内容で3オーバー74の乱調。通算2オーバーで12位タイから19位タイへ後退した。その一方で初日76位タイと大きく出遅れていた上原彩子が4バーディ、2ボギーの2アンダー69をマークし、通算2オーバーまでスコアを戻すと藍と同じ19位タイに浮上。予選落ちの危機から一転、上位を狙える順位まで急上昇した。
しかし、前週日本で優勝争いを演じ復調が期待された上田桃子は1バーディ、3ボギー、1トリプルボギーの5オーバー76と崩れ、カットラインに1打足りない通算7オーバー75位タイで予選落ちに終わった。