歴史の舞台メリオンGCで実力者たちが激突!!
第113回全米オープンが現地時間13日よりメリオンGC(ペンシルベニア州)を舞台に開幕する。ここは後に“球聖”と呼ばれるボビー・ジョーンズが1930年に全米アマチュアゴルフ選手権を制してグランドスラム(当時)を達成した舞台として、また1950年全米オープンではベン・ホーガンが選手生命も危ぶまれる自動車事故から奇跡の復活優勝を飾ったコースとしても知られている。全米オープン開催は32年ぶり5度目となる。
全長6,996ヤード、パー70と全体としては距離が長いわけではないが、フェアウェイは狭く、ホールによっては距離がしっかりとあって難しい。ショットの精度とマネジメント力が必要とされるコースだ。
もちろん注目は、メジャー15勝目を狙うタイガー・ウッズ(米)と、2年ぶり2度目の大会制覇で復活を目論むローリー・マキロイ(北アイルランド)、マスターズに続くメジャー連勝を狙うアダム・スコット(豪)の世界ランキングトップ3のペアリングだ。
この組み合わせを「ファンタスティックだね」と歓迎する余裕を見せたタイガー。ジャック・ニクラウス(米)が持つメジャー最多18勝の記録についての質問には「ただ勝つためにここにやってきた。ジュニアの頃から自分はそのためにプレーしている」と言い切った。
これに対して、今季未勝利で新しく契約したナイキのクラブとの相性が取り沙汰されているマキロイは「アイアンショットはいいんだ。フェアウェイにボールがあれば、有利だと感じられる。(復活までは)もう少しなんだ。今年はうまくいっていないけど、いつも優勝争いをして勝ちたいと思っているんだ」と昇り調子をアピールしている。
オーストラリア勢初のマスターズチャンピオンとなったスコットはと言えば「僕は第3の男かな。だって世界ランクNo.3だからね」と謙虚なところを見せたが、もちろんそれは自信の裏返し。マスターズ優勝後、初のメジャーとなるが「そういうことを言われるし、いい気分だね。メジャーで優勝した後、初めてのメジャーでどんなプレーができるか見てみたい。プレッシャーが小さくなるのか大きくなるのか、本当にわからないからね」と自然体で挑む。
日本勢は、松山英樹、藤田寛之、塚田好宣、上田諭尉の4人が参戦。初のメジャータイトルを目指して、1打1打に全力を注ぐ。