ドンファンV戦線浮上! 石川、予選落ちの危機
荒天サスペンデッドとなった第2ラウンドで、日本ツアー出身のツアールーキー、ドンファン(韓/18ホール終了)が優勝戦線に躍り出た。
米男子ツアーのAT&Tナショナルは現地時間28日、メリーランド州のコングレッショナルCCを舞台に第2ラウンドの競技を行ったが、午後になってコースに雷雲が立ちこめ、2時44分に中断。その後午後7時にサスペンデッドが決まり続きは翌日に持ち越された。
そんな中、この日の午前中5アンダー66をマークした19歳期待の新鋭ジョーダン・スピース(米/18ホール終了)が急浮上し、通算7アンダーで前日のトーナメントリーダー、ロベルト・カストロ(米/18ホール終了)と暫定トップの座を分け合った。
その2人に2打差の暫定3位タイにつけたのがドンファン。13ホールを終了しこの日4つスコアを伸ばしたアンドレス・ロメロ(アルゼンチン)が暫定3位タイに並び、通算4アンダー暫定5位タイにキャメロン・トリンガル(米/18ホール終了)とジェームス・ドリスコル(米/18ホール終了)の2人。
初日5位タイの好発進を切ったブラント・スネデカー(米/18ホール終了)は2日目イーブンパー71とスコアを伸ばせず、通算2アンダーはジム・フューリック(米/9ホール終了)らと並び暫定14位タイに後退。注目の豪州勢はジェイソン・デイ(18ホール終了)が通算1オーバー暫定46位タイ、アダム・スコット(18ホール終了)が通算2オーバー暫定57位タイに低迷している。
昨年末のQスクール(プロテスト)で上位に入り今季から主戦場をアメリカに移しているドンファン。ここまでは出場16試合中予選突破は10試合で、最高位はチューリッヒ・クラシック・オブ・ニューオリンズの8位タイ。「序盤は芝に慣れるのに時間がかかったけれど、ようやく慣れてきた」と環境の変化にアジャスト。ショットとパットのバランスが良い今週は最後まで優勝戦線に食らいついてもらいたいものだ。
一方、60位タイから巻き返しを狙った石川遼は10番スタートのこの日、出だしのパー3で幸先の良いバーディを奪ったものの、続く11番で痛恨のダブルボギー。12番、14番もボギーを叩きリーダーボ―ドを後退。16番パー5でバーディを奪い返したが7ホール終了時点で2つスコアを落とし通算4オーバー。ここ6試合連続で予選を通ってきたが、現在暫定85位タイと決勝ラウンド進出が難しい状況に陥っている。
尚、出場を予定していたタイガー・ウッズ(米)は左ひじ痛のため欠場している。