H.ステンソン堅首! 史上初欧米同時タイトルに王手
ヘンリック・ステンソン(スウェーデン)が史上初の快挙に大きく近づいた。
欧州ツアーのファイナル・シリーズ最終戦 DPワールドツアー選手権 ドバイは現地時間16日、UAEのフメイラー・ゴルフ・エステイツを舞台に第3ラウンドの競技を終了。前日単独トップに躍り出たステンソンが6バーディ、1ボギーの5アンダー67をマークし、通算17アンダーまでスコアを伸ばして優勝と欧米同時年間王者に王手をかけた。
1打差の単独2位に前週のターキッシュ・エアラインズ・オープンでステンソンやタイガー・ウッズ(米)を破ってツアー初優勝を飾り波に乗る23歳のビクトル・ドゥブイソン(仏)が続き、通算13アンダー3位タイにイアン・ポルター(英)、アルハンドロ・カニサレス(スペイン)の2人。また通算12アンダー単独5位にツアー最年長V更新を狙う大ベテラン、ミゲール・A・ヒメネス(スペイン)がつけている。
目下“レース・トゥ・ドバイ”と呼ばれる賞金王レースでトップを走るステンソンは、他の選手の結果次第では今大会で優勝しなくてもタイトルを獲得することが出来る。とはいえここまで来たら勝って欧米同時年間王者を決めたいもの。
「ヨーロッパのナンバー1の称号を得ることは自分のキャリアにとって大きな金字塔になる。だから勝てなくてもタイトルは大丈夫、だなんてことは考えたくない。全力で勝ちを獲りに行く。優勝カップと賞金王のトロフィ、両方を持ち帰りたい」と37歳のステンソン。
レース・トゥ・ドバイに輝けばスウェーデン勢としてはロバート・カールソン(スウェーデン)以来史上2人目。もちろん米ツアーのフェデックスカップ年間王者が欧州ツアーの賞金王に輝いたことはこれまでない。
しかし、例えレース・トゥ・ドバイは無理でもステンソンの優勝だけは「阻止する」と張り切るのが3位タイにつける賞金ランク4位のポルター。その他、優勝すればステンソンの順位に関係なく賞金王タイトルを獲得できる同2位のジャスティン・ローズ(英)が通算11アンダー6位タイ、通算10アンダー8位タイには連覇を狙うローリー・マキロイ(北アイルランド)や復活を模索するルーク・ドナルド(英)らがおり、最終日は彼らも死力を尽くして優勝の二文字を追いかけることになる。