ワールドカップ 谷原&石川の日本チーム単独3位!
大会前、母の故郷フィリピンを襲った台風で8人の親族を亡くし、母国開催のビッグイベントで追悼Vを目指すジェイソン・デイ(豪)が今週のベストスコアで単独トップに躍り出る中、日本はチーム戦で好位置をキープした。
国別対抗戦 ISPSハンダ・ワールドカップゴルフは現地時間23日、豪州のロイヤル・メルボルンGCを舞台に第3ラウンドの競技を行い、イーブンパー71で回った谷原秀人と3日目にして初のアンダーパー(1アンダー70)をマークした石川遼の日本チームは通算4アンダーでオーストラリア(通算11アンダー)、アメリカ(通算10アンダー)に続く単独3位で最終日を迎えることになった。
欲を言えばもう少し伸ばしておきたかった。出だし2ホール連続バーディの好スタートを切った谷原だったが、中盤以降は雨の影響で遅くなったグリーンのタッチをつかめず3ボギー(1バーディ)を叩いてイーブンパー止まり。「3つのボギーはすべて3パット。その辺が痛い。雨の影響もあって昨日ほどグリーンのスピードが出ていなかった」とグリーン上で苦しみ流れを作ることが出来なかった。
しかも同組で回ったスチュアート・マンレー(ウェールズ)が3番でホールインワンをマークしたかと思うと、続く4番でまさかの『11』。その光景を目の当たりにした谷原は「あんなの見たことない。ゴルフが恐くなった」と苦笑い。最終日は「グリーンのタッチを合わせて出来るだけスコアを伸ばして行きたい」とメダル獲得に意欲を見せた。
一方の石川遼は3バーディ、2ボギーの1アンダー70にスコアをまとめたが、最終ホールでボギーを叩き「残念な」終わり方。だが相変わらずショットは好調。こちらも最終日のチャージに期待したい。
個人戦は6バーディ、1ボギーの5アンダー66と爆発したデイが通算9アンダーで単独トップに浮上。メジャーなどセッティングが難しいほど実力を発揮するタイプだが「明日は忍耐力が試されると思う。最後まで気を抜かず頑張りたい」と地元のギャラリーの前でチーム&個人戦ダブル優勝を飾り、亡き祖母に最高の報告をするつもりだ。
その他上位陣は通算8アンダー単独2位にトーマス・ビヨーン(デンマーク)、通算6アンダー単独3位にマット・クーチャー(米)。通算3アンダーの谷原はグラエム・マクドウェル(北アイルランド)と並び6位タイ。2日連続3アンダー68で回ったアダム・スコット(豪)が通算2アンダー8位タイに浮上している。通算1アンダーの石川遼は12位タイから巻き返しを誓う。