ワールドカップ 日本3位タイ、J.デイは2冠追悼V達成!
石川遼&谷原秀人のコンビがチーム戦で3位タイの好成績を収めた。
国別対抗戦 ISPSハンダ・ワールドカップゴルフは現地時間24日、豪州のロイヤル・メルボルンGCを舞台に最終ラウンドの競技を終了。今回フォーマットが変わり4日間のストロークプレーで個人&チーム戦を戦い、日本チームは石川が尻上がりに調子を上げ3バーディ、1ボギーの2アンダー69をマーク。谷原は強風の難コンディションに苦しみスコアを1つ落としたが、2人の通算スコアを5アンダーとし、チーム優勝を飾ったオーストラリア(通算17アンダー)、2位のアメリカ(通算7アンダー)に続きデンマークと並ぶ3位タイに食い込んだ。
個人の部でも石川が通算3アンダー5位タイ、谷原は通算2アンダー単独7位に入り、世界の舞台で十分に戦えることを証明した。
「4日間で一番風が吹いてグリーンも硬くタフなコンディション。我慢しながらチャンスが来たらしっかり決められるよう精一杯のプレーを心掛けた」と石川。内容的にもスコア的にも最終日が「もっとも良かった」と認め、「特にパットのタッチが良く安定したパフォーマンスを発揮出来ました。我慢比べの展開だったけれど、パッティングも徐々に良くなって手応えを感じることが出来た」と4日間を戦い終え達成感を滲ませた。
一方の谷原は、最終日を同組で回り5アンダー66をマークしたアダム・スコット(豪)と比べ「足りないものが多すぎて嫌になっちゃいますね」と苦笑い。それでも団体戦で3位タイに入った自信を胸に、この貴重な経験を今後に活かすことを胸に誓った。
そして注目の個人戦を制したのがジェイソン・デイ(豪)。トーマス・ビヨーン(デンマーク/通算8アンダー単独2位)、スコット(通算7アンダー単独3位)の追い上げを振り切り、通算10アンダーで頂点に立った。デイは母の故郷フィリピンを直撃した台風で母方の祖母を含む親族8名を亡くし、今週は「フィリピンの人々を勇気づけたい」と追悼Vを目指していたが、2打差でビヨーンを下し「チーム戦の優勝といい、個人戦の勝利といい、心から光栄に思います。アダム(スコット)という最高のパートナーに恵まれ最高の結果を残すことが出来た。励ましていただいた多くの人々に感謝したい」と特大のトロフィを掲げ感無量の表情を浮かべた。
その他、通算6アンダー単独4位にマット・クーチャー(米)が入り、石川と同じ5位タイにキラデク・アフィバーンラト(タイ)。団体戦は3位タイの日本までがアンダーパーで単独5位のカナダは通算2オーバー。ブランデン・グレイス&ジョージ・コージーの南アフリカは通算4オーバー単独6位に終わっている。