A.スコット、単独2位R.マキロイに4打差つけ完全V王手!
アダム・スコット(豪)による豪州メジャー完全制覇の瞬間が近づいてきた。
豪州、ワンアジア両ツアー共催のエミレイツ・オーストラリアン・オープンは現地時間30日、豪州のロイヤル・シドニーGCを舞台に第3ラウンドの競技を終了。初日から首位を走るスコットが6バーディ、2ボギーの4アンダー68をマークし通算16アンダーで単独トップの座をキープ。しかも単独2位のローリー・マキロイ(北アイルランド)に4ストロークの大差をつけ、ワールドカップでのチーム優勝を挟み、母国でのメジャー大会3連勝に王手をかけた。
「今日は柄にもなく少しティーショットが乱れてしまった。フェアウェイを外す場面が多かったけれど、結果としてはスコアを伸ばせて良かった。4打差は大きなアドバンテージ。追いかける側にとっては一か八かの勝負に出なければならないからね。メジャー3連勝のチャンスがあるなんて、あまりに上手くいき過ぎて信じられない」と、笑いが止まらないスコット。
2005年のロバート・アレンビー(豪)以来の同一年豪州3大メジャー大会完全制覇を狙う地元のヒーローに、集まったギャラリーも精一杯のエールをおくり、歴史的瞬間の到来を今や遅しと待ち構えている。
追いかける立場のマキロイは前半にボギーとダブルボギーを1つずつ叩いて後退しかけたが、何とか持ち直し2アンダー70でホールアウト(通算12アンダー)。ラウンド後は「もう少し伸ばしておきたかったけれど仕方がない」と悔しがりながらも「明日アダムに追いつき、追い越すのはかなりハードルが高いね。でもベストを尽くして出来る限り差を詰めていきたい」と最終日に向けてコメントしている。
3日目を終えて二桁アンダーをマークしているのはスコットとマキロイだけ。通算8アンダー3位タイにリチャード・グリーン(豪)、マシュー・ジョーンズ(豪)、マックス・マッキャードル(豪)が並び、ベテランのスチュワート・アップルビー(豪)が通算7アンダー6位タイにつけている。
また前週のワールドカップで個人&チームの二冠に輝いたジェイソン・デイ(豪)がこの日6アンダー66の好スコアをマーク。通算6アンダーとし前日の41位タイから10位タイに急浮上している。