藤田が単独首位発進! LPGA新人戦加賀電子カップ
同期対決を藤田光里が引っ張っている。
国内女子ツアーの将来を背負って立つ面々だけが出場できるLPGA新人戦加賀電子カップは12日、伊藤園レディスゴルフトーナメントの舞台でもある千葉県のグレートアイランド倶楽部で第1ラウンドの競技を行い、今年プロテストに合格したばかりの20人が激突。4アンダー68でプレーした藤田が、2位の田口春菜に1打差をつけて単独首位に立った。
藤田は子供の頃から一緒にゴルフをしていた妹、弟とともに就寝前に正座して「賞金女王になるのが目標です」と毎晩、師匠である父の前で宣言することを日課としてメンタルを鍛えて育ってきた。ジュニア時代から地元、北海道で行われるプロトーナメントで出場経験も積み、今年晴れてプロテストに合格した注目株だ。
その期待にたがわず、ファイナルQTをトップで通過。並み居る先輩たちを尻目に来季の出場権をらくらく獲得したばかりだ。この日は、朝から強風が吹き荒れるコンディションに1番ボギーで発進したが、5番のバーディで自分のペースを取り戻すと、あとは実力を発揮しての4アンダー68。「今日はいい面も悪い面も両方あったけど、いいことのほうが多かったのでよかったです」とあどけない表情を見せた。
2日間36ホールの大会とあって、決戦は金曜日。「タイトルは取りたいですけど、あまり表には出さないようにしたいです」とマイペースで一生に一度のルーキー決戦を制するつもりでいる。
その他の注目は、新人ながらすでにツアー2勝の実力者、成田美寿々は1アンダー71位で3位。ステップアップツアー優勝経験のある2人は、杉本愛理がイーブンパー70で4位につけ、鈴木愛が1オーバー71で5位。プロテストトップ合格の倉田珠里亜は、3オーバー75で8位タイにいる。