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44歳藤田、これが最後の代表? ロイヤルT

更新日:2013/12/19 14:16
44歳藤田、これが最後の代表? ロイヤルT

 

 44歳の藤田寛之が自ら最後と覚悟した日本代表でのプレーに意欲を燃やしている。

 現地時間20日開幕のアジア vs. 欧州の名誉をかけた戦い、第7回 ザ・ロイヤルトロフィ(中国、ドラゴンレイクゴルフクラブ)に出場する藤田だが、その心中は複雑だ。前回までは尾崎直道主将がアジアチームを引っ張っていたが、今回ノンプレーイングキャプテンとなったのはY・E・ヤン(韓)。2009年全米プロゴルフ選手権で、アジア人として初めてメジャータイトルを獲得したヤンは主将の資格十分ではあるが、まだ41歳と大会初出場の藤田より3つも年下だからだ。

「もう代表として出場する試合はこれで最後だろうし…」とポツリとつぶやいたものの、その分、チームのまとめ役として自負がある。

 大会は、初日がフォーサム(1つのボールを2人が交互に打つ)、2日目がフォーボール(2人のうち良い方のスコアを採用)、最終日がシングルスのマッチプレー。勝者が1ポイント、引き分けが0.5ポイントを獲得し、合計ポイント数で勝敗を競う形式となっている。

「誰と組むのだろう?」とパートナーを気にしていた藤田だが、誰がパートナーになっても持ち前の粘り強いプレーでチームに貢献してくれるに違いない。

 一方、第1回大会のアジアチーム主将で、プレーヤーズ・コミッティの一員として現地入りした青木功は、一昨年、54歳の若さで他界したセベ・バレステロス(スペイン)の遺志をつぐことを口にした。欧州チームとアジアチームがぶつかり合うこの試合を「セベの想いで始まった大会だから」(青木)と、大切にしようとしているからだ。自分の後、5大会にわたって主将を務めた尾崎直道とともにプレーヤーズ・コミッティに籍を置いて大会をサポート。“世界のアオキ”と呼ばれた男だけに、様々な思いが交錯する中、アジアチームと欧州チームの戦いを見つめ、その隆盛を見守るつもりでいるようだ。

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