欧州チームが逆転勝利! 石川、藤田ともに敗戦… ロイヤルT
アジア選抜と欧州選抜による対抗戦、ザ・ロイヤルトロフィは現地時間22日、中国のドラゴンレイクゴルフクラブを舞台に最終日の競技を終了。両チーム8名ずつによるシングルスマッチ8試合が行われ、前日まで5.0対3.0と2ポイントリードしていたアジアチームは2勝5敗1分(勝:1ポイント、敗:0ポイント、分:0.5ポイント)と大きく負け越し、トータル8.5対7.5で逆転負け。ホセ・マリア・オラサバル(スペイン)主将率いる欧州チームが歴史に残る大逆転で2年ぶりの勝利を飾った。
好調のキラデク・アフィバーンラト、トンチャイ・ジェイディのタイ出身コンビが最終日もアジア選抜を引っ張る。1組目でアフィバーンラトがポール・ローリー(スコットランド)を相手に3アンド2で先勝すると、2組目のジェイディもスティーブン・ギャラハー(スコットランド)を4アンド2で退け、アジアチームが7.0対3.0と4ポイントリードに広げる。
この流れを受けて3組目に登場したのは石川遼。マーク・ウォーレン(スコットランド)とのマッチアップは一進一退の攻防に。14番ホール終了時点で2ダウンの石川だったが、15番、16番と立て続けに奪い返して振り出しに戻す。そしてタイのまま迎えた最終ホール、パーで切り抜けたウォーレンに対し、石川は第2打目をグリーンオーバーさせ、グリーンエッジからの3打目もミスして万事休す。このゲームを落としてアジアチームのリードが3ポイントに縮まる。
ここから欧州選抜が息を吹き返し、デビッド・ハウエル(英)、トービヨン・オルセン(デンマーク)、ベルント・ウィースバーガー(オーストリア)が立て続けに勝ち星を拾い、7.0対7.0の同点に追いつくと、金庚泰(韓国)とアルバロ・キロス(スペイン)の5組目が引き分けに終わり、7.5対7.5で試合の決着は最終組に委ねられることに。尚、藤田寛之は7組目に登場したが、ウィースバーガーの前に3アンド2で敗れた。
運命の最終組、リャン・ウェンチョン(中)とニコラス・コルサーツ(ベルギー)は両者譲らぬ大接戦を展開。コルサーツの1アップで最終ホールまで進むと、勝利にはこのホールを獲る必要があったウェンチョンがパーをセーブできず、落ち着いてパーをセーブしたコルサーツが2アップで勝利。欧州チームがトータル8.5対7.5で通算5回目の大会制覇を大逆転で成し遂げた。