立場逆転 石川が予選突破圏内浮上、松山は急降下
一夜明け、日本の二枚看板の立場が入れ替わった。
米男子ツアーのRBCヘリテイジは現地時間18日、サウスカロライナ州のハーバータウンGLを舞台に第2ラウンドの競技を行ったが、途中から悪天候に見舞われ試合が中断。降りしきる雨がやむ気配はなく午後の早い段階でサスペンデッドが決まった。
そんな中、石川遼、松山英樹の同級生コンビは午前中早い組でのスタートだったため中断の前に第2ラウンドをホールアウト。まずは初日124位タイと下から数えた方が早かった石川だが「ドライバーもパットもいい状態じゃない」と言いながら、5バーディ、2ボギーの3アンダー68の好スコアをマーク。通算3オーバーまでスコアを戻し暫定59位タイにジャンプアップした。まだプレー中の選手が多いため予断を許さない状況だが、現時点で予選突破ラインはクリアしており、ここにきて決勝ラウンド進出のチャンスが出て来た。
この日の石川は難しいピンに対して手前の絶好のラインにつける場面が多く5バーディを量産。本人は「このコンディションなので4つバーディを獲れればと思っていました。逆にボギーは限りなくゼロに近づけようと思ったのですが後半2つのボギーがもったいなかった」と言いながら「(ゴルフの調子が)いい感じじゃない中、(好スコアは)自分でも意外です」とうれしい誤算に首を傾げる。とはいえここまで来たら残り2日、是非ともプレーして欲しい。あとは明日、予選突破の朗報を待つばかりだ。
一方の松山はマスターズ予選落ちの悔しさをバネに初日36位タイとまずまずのスタートを切ったが、この日は苦戦。出だしの1番、2番で連続バーディチャンスを逃すと3番でグリーン奥に外し、アプローチが寄らず入らずボギーが先行。歯車が噛み合ない中、8番から3連続ボギーを叩いてズルズル後退すると、14番パー3ではティーショットが池につかまり痛恨のトリプルボギー。その後も16番でティーショットをOBゾーンに打ち込みダブルボギーを叩いて8オーバー79と大崩れ。通算8オーバーは予選通過絶望の暫定115位タイに急降下した。
「普通にパーを獲れるゴルフをしていれば余裕も出来るけれど、今日は自分で自分のゴルフを苦しくしてしまった。(ケガは)だいぶ良くなっているけれど、結果が出ないので思い通りのスイングにはなっていないと思う」と無念の表情を浮かべた松山。マスターズに続く2週連続予選落ちに「次の試合に向け頑張る」と必死に気持ちを切り替えていた。
上位はベテランの崔京周(韓)が難コンディションの中で4アンダー67をマークし、通算5アンダー暫定単独トップに浮上。1打差の暫定単独2位にロバート・アレンビー(豪/5ホール終了時点)、通算3アンダー暫定3位タイにルーク・ドナルド(英)、スコット・ラングリー(米)らがつけている。
また、ディフェンディング・チャンピオンのグラエム・マクドウェル(北アイルランド)は6ホールを終え通算2アンダー暫定8位タイ。同じ暫定8位タイにチャール・シュワーツェル(南ア)、米女子ツアーで活躍するレクシー・トンプソンの兄、ニコラス・トンプソン(米)らが名を連ねている。