美香4位タイ浮上! 日本勢は全員予選突破 首位はS.ルイス
前週予選落ちの雪辱を期す宮里美香が難コンディションの中、優勝戦線に浮上した。
台湾女子プロゴルフ協会との共催で行われている米女子ツアーの新規大会、スインギング・スカートLPGAクラシックは現地時間25日、カリフォルニア州のレイクマーセドGCを舞台に日没サスペンデッドとなった第1ラウンドの続きと第2ラウンドの競技を行ったが、第2ラウンドも豪雨による中断を挟むなど波乱の展開。進行は遅れたが、全員がホールアウトし通算5オーバー70位タイまでの81人が予選を突破した。
そんな中、中断前にホールアウトした美香が3アンダー69の好スコアをマーク。通算3アンダーとし、単独トップのステイシー・ルイス(米)に3打差と迫る4位タイに急浮上。今季はまだ結果に恵まれていないが我慢強いプレーでツアー2勝目を狙えるポジションをがっちりとキープした。
「昨日の時点で天気が悪いのはわかっていたので、雨の中でも集中しようと思ってプレーしていました。序盤(10番から12番)の難しいホールをパーで切り抜けられたのが大きかった。雨が降ったり止んだりしても集中してプレー出来ました」と手応えを滲ませた美香。硬いグリーンにきついラフ…各選手が「メジャー並みに難しい」とため息をつくが「難しいコンディションになるほど実力を出したいという気持ちが強くなる」と美香は前向き。我慢比べの展開はむしろ望むところ。週末はシーズン序盤戦の鬱憤を晴らす好プレーが期待出来そうだ。
美香以外の日本勢は上原彩子が通算3オーバー38位タイ。宮里藍は3バーディ、5ボギーの2オーバー74とスコアを伸ばせず通算4オーバー52位タイ。「長い1日でした。あと1つ、2つパットが入ってくれれば、というのがあるけれど、雨の中フェアウェイもほとんど外していないしグリーンもとらえている。ショットは良いのであともう少しパットを頑張りたい」と気持ちを切り替えた。
さらに野村敏京は2バーディ、3ボギーの1オーバー73にスコアをまとめ通算4オーバーは藍と同じく52位タイ。日本勢は4人揃って決勝ラウンド進出を決めた。
予選ラウンドを単独トップで通過したのは2日連続3アンダー69をマークしたルイスで通算6アンダー。1打差の2位タイに前日17歳の誕生日を迎えたばかりのリディア・コ(ニュージーランド)と前日のトーナメントリーダー、カリーン・イシャー(仏)が続き、美香と同じ通算3アンダー4位タイにインビー・パーク(韓)ら。4試合ぶりの復帰戦を戦うスーザン・ピーターセン(ノルウェー)は通算2アンダー7位タイとまずまずの位置につけている。
前週優勝のミッシェル・ウィー(米)は通算イーブンパー23位タイ、第1ラウンドを95位タイで出遅れていたポーラ・クリーマー(米)は通算4オーバー52位タイまで順位を上げ、予選突破を果たしている。