大山、足踏みもV王手! 乱調さくらは予選落ち
大会3日前に結婚を発表した横峯さくらがまさかの予選落ちする中、2006年大会覇者の大山志保が苦戦を強いられながらも今季初優勝に王手をかけた。
国内女子ツアーのフジサンケイレディスクラシックは26日、名門・川奈ホテルゴルフコース 富士コース(静岡県)を舞台に第2ラウンドの競技を終了した。初日トップの大山は終盤にスコアを崩したものの、イーブンパー72にスコアをまとめ通算5アンダーでホールアウト。リ・エスド(韓)、フェービー・ヤオ(台)とともに辛くもトーナメントをリードした。
首位グループと1打差の4位タイに、ここ3試合すべてトップ20フィニッシュと好調のルーキー藤田光里、マンデートーナメントで出場権を勝ち取った園田絵里子の2人が続き、金田久美子が通算3アンダー6位タイ。初日56位タイと出遅れた森田理香子は6バーディ(1ダブルボギー)の猛チャージで4アンダー68をマークし、諸見里しのぶ、藤本麻子と並ぶ通算2アンダー10位タイと優勝戦線へ一気に浮上した。
キャリアハイの5勝を飾った06年、川奈でのシーズン初勝利を足掛かりに女王のタイトルを奪取した大山。思い出の地で5番から3連続バーディを奪うなどこの日一時独走態勢を築いたが、難易度の高い終盤に調子が一転する。風の影響を受けやすい15番をボギーとすると、続く打ち下ろしのロングホール16番でもボギー。17番でバーディを奪って単独トップに躍り出たが、最難関の最終18番で再びボギーを叩いてヤオらに並ばれた。それでもショットは決して悪くないだけに、持ち前の強気なパッティングが冴えれば昨季最終戦に次ぐツアー通算14勝目の可能性は高そうだ。
一方、森田と同じく56位タイスタートの横峯はこの日も不発。バーディの直後にボギーが来る展開で終盤を迎えると、最終ホールでもボギーを叩いて2日連続オーバーパーの1オーバー73。通算3オーバーはカットラインに1打及ばず、60位タイで決勝ランド進出を逃した。
なお、アマチュア優勝が期待された16歳の永井花奈(日出学園高2年)は「81」の大叩きで、今大会2勝のディフェンディング・チャンピオン佐伯三貴と同じに通算5オーバー76位タイで予選落ちを喫した。