タイガー復活ならず P.ミケルソン、R.マキロイは決勝ラウンドへ
米男子ツアーの今季メジャー第2戦、全米オープンが現地時間19日、ワシントン州のチャンバーズ・ベイを舞台に第2ラウンドの競技を終了。初日に大会キャリアワーストの「80」を叩いたタイガー・ウッズ(米)はこの日も6オーバー76と精彩を欠き、通算16オーバー150位タイで予選落ちを喫した。一方、キャリアグランドスラムを狙うフィル・ミケルソン(米)、メジャー5勝目を目指すローリー・マキロイ(北アイルランド)は決勝ラウンドへ歩を進めている。
インスタートのタイガーは出だし10番からいきなりボギーを叩くも、その後の12番ではバンカーからの2打目をベタピンにつけてバーディ奪取。このまま勢いに乗りたいところだったが、14番、18番とボギーを重ね、前半を2オーバーで折り返す。バックナインでは10番からバーディを先行させるも直後の2番から連続ボギー。さらに上がり3ホールでもボギーを3つ並べ、2バーディ、8ボギーでのホールアウトとなった。
直近出場のザ・メモリアル・トーナメントでも3日目に「85」を叩くなど、自己ワースト更新が続いていたタイガーだが、今大会2日間でのトータル156打は同ツアーでの新たなキャリアワースト記録。前日からの不名誉な記録更新を続ける形となった。この結果、メジャー大会では5度目、全米オープンでは17回目の出場にして2度目の予選落ちを喫している。競技後、タイガーは「今日は少し良くなっていた。だが、また失敗してしまった。2日間でパットが全く入らなかった」と今大会での苦戦を振り返った。
14位タイから出たミケルソンは前半最初の10番、バンカーからの3打目を約1.5メートルに寄せるもパーパットを決め切れずボギー発進。そこから14番、18番でも1つずつスコアを落としてバックナインを迎えると、出だし1番で約30センチのバーディパットを失敗。その後、6番からの連続ボギーで通算4オーバーとなり予選敗退の可能性も出てきたが、8番のバーディでなんとか持ち直し、1バーディ、5ボギーの4オーバー74で通算3オーバー35位タイにつけている。
競技を終えたミケルソンは「今日はタフな一日だった。もう一度ゲームプランを考え直したい。チャレンジも必要だ。コースは固くて速かったが、難しくなったとは一概には言えない。それを利用することもできる」と話し、ムービングサタデーでの巻き返しに意欲を見せた。
52位タイからスタートしたマキロイは、1オーバーで迎えた後半12番パー4で会心のイーグルをマーク。これで一気にアンダーパーまで伸ばしたものの、17番パー3でダブルボギーを喫するなど不安定なラウンドに終始し、1イーグル、2バーディ、4ボギー、1ダブルボギーと2オーバー72のラウンドで通算4オーバー44位タイと辛くも決勝ラウンド進出を決めている。