R.ファウラーが欧州初タイトル！　終盤にM.クーチャーらを逆転

　欧州ツアーのアバディーン・アセット・マネジメント・スコティッシュ・オープンが現地時間12日、スコットランドのグランGCを舞台に最終ラウンドの競技を終了。リッキー・ファウラー（米）が上がり4ホールで3バーディを奪って通算12アンダーにスコアを伸ばし、1打差で欧州ツアー初優勝を果たした。

　3位タイから出たファウラーは14番でボギーを喫し、首位のマット・クーチャー（米）らを2打差で追うことに。しかし15、16番をバーディとして追いつくと、最終ホールでは第2打をピン横60センチにつけ、鮮やかな逆転勝ちを収めた。6ホールで6アンダーの猛追を見せひっくり返した今季のザ・プレーヤーズ選手権を彷彿させる劇的な勝利だった。

　ファウラーは、フィル・ミケルソン（米）に「今週勝てば、来週（全英オープン）も勝てる可能性が高い」と言われたと明かし、気合いが入ったとコメント。「リンクスが一番好き」と語り、「これは大きな勝利。プレーヤーズのあとは何度か予選落ちしていたので、トップフォームを取り戻せてよかった」と全英オープンに向けて自信を回復させている。

　最終日の展開は、マーク・ウォーレン（スコットランド）が6アンダーの「64」をマークし、通算10アンダーの首位でまずホールアウト。クーチャーが「68」で通算11アンダーに伸ばしてリーダーとなっていた。単独2位から出たラファエル・ジャクリン（仏）は、ファウラーに追いつくには最終ホールでイーグルが必要だったが、第2打はカップから数センチのところで止まった。

　ジャクリンはそれでも、全英オープンへの出場権を得て「2位には満足」とご満悦。単独トップから出たダニエル・ブルックス（英）は7位タイに終わったが、67位タイから10位タイまで順位を上げたリカルド・カールバーグ（スウエーデン）とともにセントアンドリュース行きの切符を手にした。

　51歳のミゲール・A・ヒメネス（スペイン）は通算8アンダーの10位タイ。前回王者のジャスティン・ローズ（英）は大きくスコアを落とし、通算イーブンパー74位に終わった。