注目選手振り返り 〜宮里藍〜
更新日:2015/12/18 15:50
掲載日:2015/12/18 15:30
賞金ランク77位で2年ぶりのシード復帰を決めた宮里藍。最低限の目標はクリアしたものの、かつて世界ランク1位にまで上り詰めた宮里にとっては満足のいく結果ではないだろう。
昨シーズン初めてシード権を失い、“過去4年間の複数優勝者”の出場資格で参戦。「シーズン始めは流れが良かったけど、中盤は自分を見失っていました」と開幕から9連戦は予選落ちもなく安定したプレーで復活の兆しが見え始めたが、中盤に差し掛かると5戦連続予選落ちするなど苦しい状態が続いた。
不調の原因は宮里の生命線ともいえるパッティングと言われている。もともと飛距離がでるタイプではないため、正確なショットと安定したパッティングが求められる。世界ランク1位に上り詰めた2010年には平均パット数1.730の全体1位に輝いているが、今季は平均パット数1.811の46位だ。シード落ちした昨年の平均パット数1.881(138位)に比べるとよくなりつつあるが、ショーゲームでスコアメイクする宮里からしたら今一つと言えるだろう。
それでも「エビアンくらいから自分の形が見えてきて、宮里藍らしいプレーが随所に出てくるようになりました」と自信を取り戻し、シーズン中盤の苦戦を乗り越え、最終戦のCMEグループ・ツアー選手権では今シーズン最高位となる14位でフィニッシュとなった。
自身のブログでは「自分への挑戦は、これからだと思っています」とどんな状況でも前向きな宮里らしいコメント。失ったシード権を取り戻し、今度はさらなる結果が求められる2016年シーズン。目指すのは、もちろんツアー復活優勝だ。