注目選手振り返り 〜渡邉彩香〜
更新日:2015/12/24 12:34
掲載日:2015/12/24 11:29
年間獲得賞金1億円を突破、賞金ランキングでは日本人最上位となる6位にランクイン。渡邉彩香にとって2015年シーズンは飛躍の1年となっただろう。
今季の4月に行われたヤマハレディースでは最終日に首位と5打差からスタートし、見事に逆転優勝を果たし、ツアー通算2勝目を飾った。そこで勢いが増したのか、何度も優勝争いを重ね、今季トップ10入り17回(優勝含む)、さらに今春から目標に掲げていた複数回優勝をシーズン終盤に行われた樋口久子 Pontaレディスで達成したのだ。
同大会最終日を首位タイでスタートした渡邉は「自分がミスをして負けている試合が多かったので、こういう経験をたくさんして、プレッシャーのかかる場面でしっかりスコアを伸ばせたのは成長したのかなと思います」と緊張感ある中でつかんだ勝利は今後のプレーにも良い影響を与えるだろう。
次なる目標はもちろん賞金女王。では渡邉に足りないものは何か。データをみると、今季のリカバリー率が59.2401%(50位)とグリーンを外すと4割はボギーを打っていることになる。リカバリー率1位のアン・ソンジュ(韓/70.9821%)と比べても約12%も低いというわけだ。パーオン率が8位(69.2185%)、平均パット数12位(1.7968)という数値からみてもアプローチが課題と言える。
裏を返せばアプローチを磨けばさらに躍進できるチャンスはある。今、日本人で最も期待されている22歳。オフシーズンに課題であるアプローチを磨けば、賞金女王は夢ではない。