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注目選手振り返り 〜ジミー・ウォーカー〜

更新日:2016/12/14 13:57
注目選手振り返り 〜ジミー・ウォーカー〜
昨季全米プロゴルフ選手権でメジャー初Vを飾ったJ.ウォーカー。(写真提供:Getty Images)

 

 米ツアー初昇格から9年・187戦で無勝利だった遅咲き、ジミー・ウォーカー(米)。年間3勝と突如ブレークを果たした2014年シーズンに続き、翌2015年にも2勝を数えた37歳は今年、全米プロゴルフ選手権、ライダーカップという大舞台で栄冠をつかみ、さらなる飛躍の一年を過ごした。

 それまでの通算5勝すべてが開幕月の10月から3月までのものだったのに対し、昨季のハイライトはシーズン終盤。前半戦のソニー・オープン・イン・ハワイ、バレロ・テキサス・オープンでは王座を失ったものの、キャリア初のメジャータイトルは全英オープンのわずか2週後、五輪開催による過密日程の中行われた全米プロで、見事な完全優勝で勝ち取った。

 優勝を争った相手が、世界No.1の前回王者ジェイソン・デイ(豪)だった点でも会心の勝利だった。悪天候の影響で36ホールの長丁場となった最終日。ウォーカーは72ホール目の18番を残して3打をリードしていたが、1組前のデイが同ホールでイーグルを奪ってその差は1打に。割れんばかりの歓声とともにムードは一変したものの、ウォーカーは1つ落とせばプレーオフの状況で右ラフからパーに収め、満面の笑みでワナメーカー・トロフィを掲げたのだ。

 ツアーではその後、3季連続となるプレーオフシリーズ最終戦に進出し、フェデックスカップ・ポイントランク14位でシーズンを終了。さらに2度目の出場となったライダーカップでは、米国チーム4大会ぶりの勝利を母国で味わった。2004年下部ツアー賞金王に輝いてからの苦労も、ついにメジャー制覇として結実した2016年。相変わらず一年を通じた安定感は課題だが、歩みを止めないウォーカーが来年、どのような活躍でツアーを盛り上げてくれるか。今から楽しみだ。

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