注目選手振り返り 〜岩田寛〜
更新日:2016/12/18 10:29
掲載日:2016/12/18 10:22

2015年、米国下部の入れ替え戦を勝ち抜き、長年の夢だった米ツアーへの切符を手にした岩田寛。しかし、35歳で挑戦したトップレベルの壁は想像以上厚いものだった。
1月の「ソニー・オープン・イン・ハワイ」から2試合連続で予選落ちを喫するなど苦しい戦いを強いられた岩田だったが、2月のAT&Tペブルビーチ・プロアマでは最終日を前にトップと2打差の単独2位と優勝争いに。ツアー初優勝への期待が高まったが、フィル・ミケルソン(米)らと回った最終日最終組の戦いは1打ビハインドで迎えた16番で痛恨のボギー。4位タイで大会を終えた。
優勝こそ逃したが初のトップ5入りで勢いに乗るかと思われたが、その後9試合のうち予選落ちが6回と本来のプレーを取り戻すことができず。6月には3試合連続で予選落ちとなるなど終盤まで苦戦。来季シード獲得は再び下部ツアーとの入れ替え戦に委ねられることとなった。
しかし、米レギュラーツアー終了後には5試合の出場義務をこなすために、国内ツアーにも参戦。入れ替え戦期間中は日本と米国を往復する体力的にもハードな日程を強いられた。すると、4試合で行われる予定だった入れ替え戦の最終戦がハリケーンの接近で中止となる不運にも見舞われ、賞金ランキング上位25名に与えられるシード権を獲得することができず、準シードのみを確保するに終わった。
2017年は米ツアーで出場できる試合に出場しつつ、来シーズンのシード権確保を目指す。さっそく、今季初戦となった10月のサンダーソンファームズ選手権では5位タイに入るなど、目標達成への期待を高まらせる結果を残した。来年36歳となる岩田の挑戦はまだまだ続く。