注目選手振り返り　〜横峯さくら〜

　昨年は米女子ツアー本格参戦1年目で徐々に存在感を発揮するなど賞金ランキング44位に入った横峯さくら。2年目となった今季は「最低でも3勝」を目標としていたが、序盤から苦しい戦いの連続となった。

　開幕2戦目のコーツ・ゴルフ選手権では16位タイに入ったものの、なかなか上位争いに加わることができず。5月まででトップ20入りを果たしたのは、3日間大会のショップライトLPGAクラシック（14位タイ）のみ。6月のキャンビア・ポートランド・クラシックでは10位タイに入ったが、これが今季唯一のトップ10入りとなった。

　特にメジャー大会では苦戦が目立った。5試合のうち4試合で予選落ちを喫し、決勝ラウンドに進出した全米女子オープンは初日以外をオーバーパーでラウンドして38位タイ。波に乗るきっかけを作ることができないままシーズンを終えてしまった。しかし、賞金ランキングでは71位に入り、来季のシード権は獲得した。

　スタッツの面でも、パーオン率（65.4％）が92位、パーオン時の平均パット(1.83）は82位と今季の不調を物語っている。初日に「67」をマークして単独首位に立ちながら、2日目、最終日と「75」を叩いたフボンLPGA台湾選手権のように、4日間の途中でスコアを大きく落とすことも目立った1年。まずは「1勝」と気持ちを新たに2017年シーズンへと臨む。