注目選手振り返り 〜宮里美香〜
更新日:2016/12/19 10:52
掲載日:2016/12/19 10:45

2012年に米女子ツアーで1勝を挙げた宮里美香にとって、2016年の最大の目標はリオデジャネイロ五輪日本代表入りだった。
日本代表となるにはロレックスランキング(女子世界ランキング)で日本勢上位2番手までにつける必要があったが、開幕から好調を維持し4月までに2勝をマークした野村敏京が出場権を手中に収める。そのため、残り1枠を美香、大山志保、渡邊彩香で争う展開となった。
開幕戦の「ピュアシルク・バハマLPGAクラシック」で15位タイに入った美香は、「HSBC女子チャンピオンズ」でも15位タイ。さらに6月の「ショップライトLPGAクラシック」でも最終日に8バーディ、1ボギーの7アンダー「64」と猛チャージをかけ、6位タイに食い込んだ。
勢いそのままに、このまま代表争いをリードしていくかと思われたが、決定まで残り3戦となった「ウォルマートNWアーカンソー選手権」で初日「67」と好スタートを切りながらも、2日目に「73」と崩れ、カットラインに1打及ばずまさかの予選落ち。逆転をかけて出場した「全米女子オープン」も第2ラウンドで「78」とスコアを落とし予選落ち。昨年から目標と掲げていた五輪出場は叶わなかった。
心の傷が癒えぬまま迎えたシーズンの後半も最高位は「フボンLPGA台湾選手権」での14位タイ。シーズントータルでトップ10入りは1回、トップ20入りは5回に止まり、賞金ランキングは前年の28位から68位と大きく落とした。再起をかける来季は5年ぶりとなるツアー優勝を果たすことができるだろうか。