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注目選手振り返り 〜レクシー・トンプソン〜

更新日:2016/12/20 11:02
注目選手振り返り 〜レクシー・トンプソン〜
今季ツアー1勝と物足りない1年となったL.トンプソン。(写真提供:Getty Images)

 

 2016年の米女子ツアーでは、年間王者に輝いたアリヤ・ジュタヌガーン(タイ)や世界女王リディア・コ(ニュージーランド)にブルック・ヘンダーソン(カナダ)といった20歳前後の若手が躍動したが、21歳レクシー・トンプソン(米)ら地元・米国勢は年間わずか2勝と寂しい結果に。そのうち1勝を挙げたトンプソンにとっても物足りない一年だったと言っていいだろう。

 シーズン序盤は2月、ホンダLPGAタイランドで2位チョン・インジ(韓)に6打差の圧勝と幸先良かった。元天才少女のトンプソンにとってはこれがツアー7勝目。12歳で全米女子オープン史上最年少出場、そして16歳でツアー初勝利を飾ってから着実に白星を重ね、19歳の2014年にメジャー初優勝。今季は開幕早々の白星でステイシー・ルイス(米)から世界ランク米国勢トップ(3位)の座を奪い取り、2016年のさらなる飛躍に期待が高まった。

 その後、5月には日本ツアーのワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップに出場し、同ツアー初勝利。予選2日間、最終日・最終組で争った渡邉彩香(単独2位)との飛ばし屋対決でギャラリーを大いに沸かせたが、結果は公式ドライビングディスタンスでもトンプソンが1位と規格外のパワーを見せつけ、来日2度目で日本の公式戦タイトルを手にした。

 また、メダル獲得が期待されたリオデジャネイロ五輪は19位タイも、団体戦のULインターナショナル・クラウンでは米国チームの一員としてトロフィを獲得。しかし、同世代のライバルたちがツアーを席巻する一方で、結局米国でのシーズン2勝目はつかめないまま、年間王者争いは16位に終わった。1年を通じて予選落ち1回、トップ10入りは9回で意地を見せたものの、米国のエースとして満足は出来ないはずだ。

 現在世界ランク5位、今季はツアー2位の平均飛距離277.4ヤードを記録したトンプソン。このオフにはグレッグ・ノーマン(豪)のホストイベント、フランクリン・テンプルトン・シュートアウトに2006年のアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)以来女子として初めて参戦し注目を集めたが、183センチの長身から男子プロ並の飛距離を放つ大砲は2017年、その世界屈指のパワーで勝利を重ねることとなるだろうか。

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