注目選手振り返り　〜リッキー・ファウラー〜

　2015年には米ツアーで2勝をマークしたリッキー・ファウラー（米）だったが、昨年は未勝利に終わると、プレーオフシリーズでも最終戦進出をフェデックスカップ・ポイントランキング31位（30位以上が進出）で逃すなど苦しい1年となった。

　2016年初戦となったヒュンダイ・トーナメント・オブ・チャンピオンズでは単独5位に入ると、欧州ツアーのアブダビHSBCゴルフ選手権ではツアー2勝目をマークする。そして、2月のウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープンでは松山英樹と優勝争いを展開。サンデーバックナイン途中で2ストロークのリードを奪ったが、終盤の17番でティーショットを池に入れるとトロフィの行方はプレーオフに委ねられる。

　ツアー4勝目をかけたプレーオフは、4ホール目まで縺れ込む熱戦となったが、再び17番で池に入れてしまい優勝を逃す結果となった。すると、5月のザ・プレーヤーズ選手権から3試合連続で予選落ちを喫するなど、波に乗れない時期が続くと、リオデジャネイロ五輪の男子ゴルフ競技でも初日に「75」と出遅れて37位タイに沈んだ。

　一方、キャプテンピックで選出され出場したライダーカップでは、最終日のシングルスマッチで五輪金メダリストのジャスティン・ローズ（英）を1アップで撃破するなど2勝をマーク。ジミー・ウォーカーとのコンビで挑んだ「ISPSハンダ・ワールドカップ・オブ・ゴルフ」では2位タイに入った。10月のWGC-HSBCチャンピオンズでは6位タイ、非公式戦のヒーロー・ワールド・チャレンジでも3位タイに入り、年末に入り調子は上向き。2年ぶりとなる米ツアー優勝を目指し2017年を戦う。