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注目選手振り返り 〜フィル・ミケルソン〜

更新日:2016/12/29 12:52
注目選手振り返り 〜フィル・ミケルソン〜
2016年は存在感を発揮したP.ミケルソン。(写真提供:Getty Images)

 

 2016年は優勝こそなかったものの、フィル・ミケルソン(米)にとって存在感を大いに発揮した1年となった。

 今年46歳を迎えた「ビッグ・レフティー」は、2015年末に約8年間師事してきたブッチ・ハーモン氏とのコンビを解消。新しいコーチにアンドリュー・ゲトソン氏を迎えてスイングの見直しを図った。するとシーズン初戦となったキャリアビルダー・チャレンジで3位タイといきなり上位争いを繰り広げる。

 メジャー大会ではマスターズと全米オープンで予選落ちを喫していたが、ツアーでは7月までにトップ10入りを5回マークするなど好調を維持。そして、迎えた全英オープンの第1ラウンドでは、最終18番でバーディを記録すれば、メジャー史上最少スコアとなる「62」をマークするチャンスを迎えたが、偉業をかけたパッティングはカップの右をなめた。

 さらに、同大会では優勝を争いをかけて、ヘンリック・ステンソン(スウェーデン)とさながらマッチプレーの激闘を展開。最終日に6アンダー「65」をマークしたが、クラレットジャグを獲得することはできなかった。しかし、ミケルソンのマークした通算17アンダーは過去144回の全英オープンのうち、140回は優勝に値するスコアだった。

 そして、今年のミケルソンはもう1つ激闘を演じることとなる。10月のライダーカップ最終日。シングルスマッチでセルヒオ・ガルシア(スペイン)と対戦すると、お互い一歩も譲らないバーディ合戦を繰り広げた。両者は合わせて19バーディ、最終ホールをともにバーディで終えたこの戦いは、大会史に残るシングルスマッチになったと言えるだろう。

 12月にはヘルニア克服に向けて、今年2度目の手術を受け、一時は復帰時期が不透明となっていたが、2017年1月26日に開幕するファーマーズ・インシュランス・オープン(カリフォルニア州トーリーパインズGC)に出場することを発表。2013年の全英オープン以来となるトロフィを掲げることができるだろうか。

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