ゴルフが簡単に思えてくる F.カプルスを振り返り
フレッド・カプルス(米)のスイングを見ていると非常に自然で、ゴルフが簡単に思えてくる。そのしなやかなスイングで1992年のマスターズを制した。また、チャンピオンズツアーでも通算13勝を挙げており、2017年シーズンも2勝を挙げた。
開幕戦の三菱エレクトリック チャンピオンシップ at フアラライでいきなり単独2位となると、2月のチャブ・クラシックで優勝を果たす。3月のトゥーソン・コンキスタドーレズ・クラシックでも4位タイと上位フィニッシュを決め、マスターズを迎えた。
初日はリッキー・ファウラー(米)、ジャスティン・トーマス(米)らと並び1オーバー19位タイ。2日目に「70」をマークして6位タイに浮上したが、3日目にスコアを落とし17位タイに後退する。それでも最終日を「72」にまとめ、18位タイフィニッシュ。順位で言えば、トーマス、ジェイソン・デイ(豪)、ジョン・ラーム(スペイン)らよりも上の位置で大会を終えた。57歳(現在58歳)という年齢を感じさせないゴルフを展開した。
そして、6月のアメリカン・ファミリー・インシュランス選手権で2勝目を手にする。4位タイから最終日をスタートしたカプルスは「66」でホールアウト。通算15アンダーまでスコアを伸ばし、逆転で勝利をつかみ取った。インタビューでは「今日は調子よくボールをヒットできた」と大会を制した喜びを語っていた。
次週の全米シニアオープン選手権で4位タイ、全英シニアオープン選手権でも3位タイに入るなど好成績を収めた。マスターズを含めて13試合に出場して予選落ちは無し。賞金ランキングも10位と充実したシーズンとなった。来年のマスターズでも、再びカプルスのスーパープレーを見たいところだ。
(写真提供:Getty Images)