自信を持って再び米国へ 畑岡奈紗を振り返り
更新日:2017/12/28 13:33
掲載日:2017/12/28 13:25
畑岡奈紗にとって今年はいろいろな意味で記憶に残る1年となったはずだ。
米ツアー参戦初年度となった2017年は慣れない環境、コースへの適応にに苦しんだ。今年は19のイベントに出場し、予選落ち11回(棄権が1回)。8月末のキャンビア・ポートランド・クラシックでは15位タイに入ったが、それ以外の試合ではすべて30位以下と低空飛行が続いた。フィールドが狭くなるアジアシリーズ出場は叶わなかった。
転機となったのは国内復帰後初戦となったミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント。2003年には当時高校3年生だった宮里藍が鮮烈な優勝を飾った同大会で畑岡は2日目に「64」を叩き出して首位に立つと、後続に4ストローク差をつけてプロ初優勝。18歳254日での優勝は宮里の18歳262日を更新する史上最年少記録だった。
快進撃は止まらない。その翌週の日本女子オープンでは通算20アンダーで2週連続V。2位につけた百戦錬磨の申ジエ(韓)に対し、8打の大差をつけて大会連覇を達成してみせた。その後もスタンレーレディスで6位タイ、2戦連続悪天候で短縮競技となったマスターズGCレディース、樋口久子 三菱電機レディスで2位タイと連続して好成績を残した。
そして迎えた米ツアーのファイナルQT(予選会)。5日間にわたり自信にあふれたプレーを披露した畑岡は、トップで来季のレギュラーツアー出場権を獲得した。
来季は再び厳しい環境に身を置く。今年は適応に時間を要したが、もとよりアジャスト力はある選手、国内で得た自信もある。2年目の畑岡に期待したい。
(写真提供:Getty Images)