選手から観客に相次ぐ苦言 今度はJ.ハーンがマナー改善を求める
テキサス州のオースティンCCで開催中の世界ゴルフ選手権シリーズのWGC-デル・マッチプレーでもギャラリーのマナー違反が問題に挙がっている。
今年に入り、ギャラリーのマナーについて数多くの議論がされてきた。ローリー・マキロイ(北アイルランド)やジャスティン・トーマス(米)も観客の不適切な言動に苦言を呈しており、今大会2日目にもセルヒオ・ガルシア(スペイン)にヤジを飛ばしたギャラリーが会場から締め出されていた。
そして大会3日目、ジェイソン・ダフナー(米)と対戦したジェームス・ハーン(米)が新たな被害者に。15番のティーショットでハーンがバックスイング動作に入った際、集中力を削ぐかのような大声がギャラリー席から響き渡る。このホールを落とした同選手はダフナーに3&2で敗れ、決勝ラウンド進出を逃した。
そして、ハーンは一夜明けた24日、ツイッターで「2ダウンで迎えた残り4ホール目で何者かがバックスイングの最中に大声を上げた。これは試合の最中なんだ。ファンからの予期せぬ行為で敗退に追いやられた」と苦言を呈した。(このツイートはすでに消去済み)
時間を置いた後、ハーンは「さっきのツイッターを修正する。僕は全てのゴルフファンを尊敬しているし、愛しているが、彼らの不適切な言動はなくならない。僕は負けたことをファンの責任にしているわけではない。ただ、重要な局面であのようなことをされたことにがっかりしているだけだ」とツイッターで弁明している。
さらに、他のメジャースポーツとゴルフの競技上の特性が異なることについて話したハーンは「ファンと時間を共有することは全面的に良いことで、他のスポーツの有名選手以上にリッキー(ファウラー)やフィル(ミケルソン)はファンとの時間を作っている」と観客とのつながりはゴルフ界にとっても非常に大切だと強調した。
今年に入って選手からの苦言が相次ぐ中、ギャラリーはマナーについて今一度見直すときが来たようだ。
(写真提供:Getty Images)