J.スピース「自分でも驚いた」 9打差・大逆転を狙い猛チャージ
更新日:2018/04/09 17:29
掲載日:2018/04/09 17:30
パトリック・リード(米)の優勝で幕を閉じた今季メジャー初戦のマスターズ(ジョージア州、オーガスタ・ナショナルGC)。最終日に「64」を記録したジョーダン・スピース(米)は通算13アンダー単独3位で終えた。
大会2勝目を目指したスピースは初日、6アンダー66で回り、単独トップ発進。しかし、2日目は2オーバー74、3日目は1アンダー71と上位陣が60台でプレーする中、スピースは3日目を終えて通算5アンダー9位タイ。首位のパトリック・リード(米)とは9打差と、ここからの逆転は不可能かと思えた。
それでも本人は最終日の逆転を信じ、猛チャージを見せた。前半で5バーディを奪うと、12番でもバーディ。そのまま勢いは止まらず、16番でバーディを奪った時点で首位タイに浮上したのだ。結果的に、通算15アンダーで優勝したリードには2打及ばず単独3位となったが、驚異的な追い上げだった。
「今日のラウンドは完璧だった。なにより12番のバーディは本当に気持ちが良かった。途中はスコアのことなんか頭になかったから、ホールアウトしてリーダーボードを見たときは正直自分でも驚いた」と嬉しさと共に驚きも口にしていた。
マスターズでの逆転記録は、8打差。1956年大会でジャック・バークJr.(米)が猛チャージをかけ、グリーンジャケットを手にした。この記録を抜くことはできなかったが、スピースのプレーは大いにトーナメントを盛り上げた。
(写真提供:Getty Images)