PGAツアー初の試み”登場曲”を導入 曲終了まで待ちきれない選手も
更新日:2018/04/29 13:55
掲載日:2018/04/29 13:48
米男子ツアーのチューリッヒ・クラシック・オブ・ニューオリンズ(現地時間28日/ルイジアナ州 TPCルイジアナ)3日目が終了。試合内容以外にも注目されているのが、PGAツアー史上初の試みとなっている、選手の登場曲の導入である。
地元ルイジアナ州で弁護士をしているブレット・ボニン氏は今大会のDJとして、前日遅くまで30秒間の登場曲を編集する作業に追われていたようだ。ただ努力もむなしく、大成功とはいかなかった。
何人かの選手は曲に合わせてノリノリで踊っていたが、多くはさほど気に留める様子もなく、むしろティーショット前のルーティンの妨げとなっているようだった。
音楽の街、ニューオーリンズとして、今後も登場曲を続けていくのであれば、まだまだ改善の余地がありそうだ。打つ前ではなく、選手がティーグランドにやってくる時に曲を流す、練習場の近くでジャズバンドの生演奏で和ますなど、選手の邪魔にならないような工夫が必要となってくる。
こんなシーンがあった。チャーリー・ホフマン(米)&ニック・ワトニー(米)組がティーグランドに来たとき、ホフマンのキャディが「もう打つけど、曲は流したままでいいよ」とDJに伝えた。しかし、絶対にスイング中に曲を流してはいけない指示されていたDJは「上の者に言ってくれない限り無理だ」と答え、曲が終わるまでホフマンは打てなかった。
また、パット・ペレス(米)は「クールなコンセプトだと思うよ。音楽があるのは好きだね」と」コメントしながらも、「ティーショットの準備が整っても、曲がかかっている間は待たなければいけないんだ。これでは登場曲の意味がないよね」と批判していた。
(写真提供:Getty Images)