L.ウェストウッド、2004年全米OPを振り返り「馬鹿げたことは止めてくれ」
リー・ウェストウッド(英)が「前回みたいに馬鹿げたことは止めてくれ」と全米ゴルフ協会(USGA)にメッセージを送ったようだ。『The Telegraph』が報じている。
ウェストウッドは全米オープン(現地時間14日/ニューヨーク州 シネコックヒルズGC開幕)の出場権がないため、12年ぶりに欠場となるが、同コースで行われた2004年大会(通算16オーバー36位タイ)について語り、「速いグリーンが好きだからパットが好調だった。だけど運営側は土曜日の夜に水をまかないで、グリーンの芝をさらに刈り込んだんだ。馬鹿げた判断だったと思う」と結果的に「79」を最終日に叩いたウェストウッド。
また、特に7番がひどかったようで「ボールがグリーンから飛び出て、4パット、5パットと平気で打つ選手がいた」と振り返った。
全米オープンは、優勝スコアが通算イーブンパー前後になるようにコース設定を行うとよく言われている。エリンヒルズ(ウィスコンシン州)で開催された昨季大会はブルックス・ケプカ(米)が通算16アンダーを記録し優勝したが、シネコックヒルズGCでは通算イーブンパー前後のスコアが予想される。
過去4回、シネコックヒルズGCで全米オープンが行われており、1回目は1896年。時代が違うのであまり参考にならないが、全長4,423ヤード、1日36ホール決戦でジェームス・ファウリウス(フィンランド)が78、74で回り、優勝を果たした。
そして、通算1アンダーでレイモンド・フロイド(米/1986年)、通算イーブンパーでコーリー・ペイビン(米/1995年)、通算4アンダーでレティーフ・グーセン(南ア/2004年)がチャンピオンとなっている。
先週のザ・メモリアル・トーナメント3日目終了後に、ローリー・マキロイ(北アイルランド)も全米オープンのコースセッティングに関して「協会は考えすぎ」と意見を述べ、わざと難しくするのではなく「過去の優勝スコアは忘れて、”コースを最高のコンディションにしよう”という感じでセッティングしてもらえれば」とコメントを残していた。
昨季大会のケプカ、3日目に「63」をマークしたジャスティン・トーマス(米)のように、通算イーブンパー前後の戦いにならないかもしれないが、それはそれで楽しみである。
(写真提供:Getty Image)