全米プロ4勝のウッズ「非現実的だった」 9.11以来のベルーフCC
更新日:2018/08/08 11:47
掲載日:2018/08/08 10:45
第100回 全米プロゴルフ選手権(ミズーリ州 ベルーフCC)に出場するタイガー・ウッズ(米)が記者会見で、9.11は「非現実的だった」と語った。
舞台のベルーフCCで最後に米男子ツアーの競技が行われたのが2008年のBMW選手権。メジャー大会は1992年の全米プロが最後となる。両大会に参加していないウッズが最後にベルーフCCでラウンドしたのが2001年9月11日。アメリカ同時多発テロ事件が起きた日である。
2001年9月13日から16日にかけて行われる予定だったWGC-アメリカン・エキスプレス選手権にエントリーしていたウッズ。練習ラウンドをしている時に、事件が起きた。「タワーのひとつが倒れ、アメリカン・エクスプレス本社の社員が亡くなり、大変な状況だった」。大会はもちろん中止となった。
「13日に約17時間をかけて車でフロリダに帰った。非現実的だった」とウッズは述べ、この17時間における帰路で重大な決断を下す。
1996年のプロ入り直後にタイガー・ウッズ・ファウンデーションを設立し、ジュニアゴルファー育成に力を入れていたが、9.11をきっかけに、ゴルフだけでなく教育の方も支援したいと思い、2006年にはタイガー・ウッズ・ラーニングセンターを開校。「運転中に財団の目的が大きく変わった」と経緯を話した。
(写真提供:Getty Images)