全米プロ制覇のケプカ「タイガーへの大声援は聞こえていた」
第100回 全米プロゴルフ選手権(ミズーリ州 ベルーフCC)を制したブルックス・ケプカ(米)がラウンド後のインタビューで、前の組でプレーしていたタイガー・ウッズ(米)への大声援は「もちろん聞こえていた」とラウンド後のインタビューで語った。
最終日を4アンダー66で回り、米男子ツアー通算4勝目、メジャー通算3勝目、今季メジャー2勝目を手にしたケプカが、タイガーチャージの凄さを初めて経験した。ウッズは8バーディ、2ボギーの6アンダー66とケプカを猛追。ギャラリーも「GO TIGER!」と大声援を送り続けた。
結果的に通算16アンダーでケプカが優勝、通算14アンダーでウッズが単独2位となっが、ギャラリーの熱狂ぶりは今年いちばんと言っても過言ではなかった。
記者会見では「数秒ごとに声援が聞こえる感じだった。だから何が起きているか分かるんだ。バーディなら大声援が聞こえるからね。いちばん凄かったのは、僕が8番でパットを沈めようとしている時に、9番でタイガーがバーディを獲った時かな。アンビリバボーだよ。僕はパットを沈めようと集中し直したんだ」とケプカはコメントしている。
もちろんウッズも凄いが、ケプカだって凄い。フロリダ州立大学卒業後は欧州の下部ツアーでスキルアップをはかり、2014年に欧州ツアーで初優勝。同年から米男子ツアーに参戦し、2015年のフェニックス・オープンを制すると、2017年の全米オープンでメジャー初制覇。そして今年、同大会を連覇し、全米プロ優勝とメジャーという大舞台に強い選手だ。
今年の大きなイベントは残り2つ。再来週から始まるフェデックス・カップ・シリーズと9月28日にフランスで行われるライダーカップだ。また、日本人にとっては国内男子ツアーのダンロップフェニックストーナメント(11月15日〜18日/宮崎県)がある。
ケプカは2016年、2017年と同大会を連覇。特に去年は全米オープン覇者として出場し、後続に9打差をつけ圧勝した。今年もエントリーしてくれればファンとしては嬉しいばかりだ。
(写真提供:Getty Images)