エビアン選手権のチェアマン「フランスはゴルフの国ではない」
フランスでは女子メジャー最終戦のエビアン選手権(フランス/エビアン・リゾートGC)が行われており、2週間後にはライダーカップが開催されるが、「フランスはゴルフの国ではない」とエビアン選手権のチェアマンを務めるフランク・リブー氏が意見を述べた。
「母国に対してとても不快なことを言う。フランスはゴルフの国ではない。ライダーカップが開催されても、ゴルフの国とはならない。ゴルフ文化がない」
フランスで有名な選手といえばジャン・ヴァン・デ・ヴェルデ(仏)。1999年の全英オープン(スコットランド/カーヌスティ)最終日最終ホールで3打差をリードしながら、トリプルボギーを叩きプレーオフで敗れた。メジャータイトルを獲得していればゴルフの地位が上がったかもしれないが、チェアマンの意見が現実のようだ。
今年6月末、欧州下部ツアー通算1勝のミッシェル・ロレンゾ-ベラはニューヨークタイムズのインタビューに答え、率直な気持ちを語っていた。「フランス人はライダーカップに興味はない。それどころか、フランスで開催されることも知らない。知っているのはゴルファーだけ。フランスでゴルフは良いスポーツではない。お金持ちとその子供達だけのスポーツという感じ。それがフランス人が抱いているイメージなんだ」。
ライダーカップ出場メンバーが決まったが、フランス人は選出されず。また、男子ではアレクサンダー・レヴィ(88位)、女子ではカリーヌ・イシェル(121位)がフランス勢では世界ランクトップとスーパースターがいないためゴルフ人気が高まらない。
リブー氏は「タイガー・ウッズのようなチャンピオンが出てくればベスト。もちろん難しいのは分かっている、クレイジーだ。だけど、そう願わないとダメ。子供達に夢を与えなければならないんだ」と希望を述べた。
サッカーではミシェル・プラティニ、ジネディーヌ・ジダン、ティエリ・アンリ、ロシアW杯で大ブレイクしたキリアン・エムバペら、格闘家ではジェロム・レ・バンナ、シリル・アビディなど、一人でも凄く強いゴルファーが出ればゴルフ人口も増えるかもしれない。
(写真提供:Getty Images)