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球が直撃した女性「周りは私の写真を撮っていて誰も助けを呼んでくれなかった」

2018/10/04 11:24
球が直撃した女性「周りは私の写真を撮っていて誰も助けを呼んでくれなかった」
レマンデさんのもとへ駆けつけるブルックス・ケプカ。

 

 ライダーカップ(現地時間29日◇フランス◇ル・ゴルフナショナル)初日午前にブルックス・ケプカ(米)が6番で放ったティーショットが観客の女性、コリン・レマンデさんに直撃し右目を失明した件について、レマンデさんが英スカイニュースのインタビューに答えた。

「運ばれる前、周りのギャラリーに踏みつぶされるのではと思い怖かった。タイガー・ウッズが(6番に)来たのでギャラリーが押し寄せてきた」

「ショックだったのは、周りは私の写真を撮っていて、誰も助けを呼んでくれなかったこと」

「フォアとは叫んでいない。主催者は面白くするために6番のティーを前にしてロングヒッターが1オンできるようようにしていた」

 6番ホールは380ヤードのパー4だが、この日はロングヒッターであれば1オン可能な距離で行われていた。

 そして「警告なしでは観客は選手たちも見えないし、自分たちを守ることもできない。だから私は怒っている」とレマンデさんは述べた。彼女は主催側を相手に訴訟を起こす予定でいる。

 29日にスカイニュースが公開したケプカのティーショット動画を見る限り、打った直後に周りが大きな声で「フォア!」と叫んでいるが、300ヤード先に聞こえるかと言えば「?」だ。その証拠にギャラリーはグリーン方向を見ており打球が来ていることに気づいていない様子。カメラマンも微動だにせずギャラリーを撮影している。

 今週の欧州ツアー「アルフレッド ダンヒル・リンクス選手権」に出場するケプカは昨日の記者会見で「人生で最も悲しい日だった。本当に悲しいし、心はボロボロだよ」と語っていた。

(写真提供:Getty Images)

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