復活のタイガー・ウッズ　今年のベストショットは？

　9月のプレーオフシリーズ最終戦のツアー選手権で5年ぶりの優勝を挙げたタイガー・ウッズ（米）。シーズンを通して多くのスーパーショットがあった。優勝争いをした全米プロの最終日最終ホールでウッズがバーディパットを沈め雄たけびを上げた瞬間は本当に興奮し、ツアー選手権のウィニングパットは感動的だった。

　ファンそれぞれウッズのスーパーショットに酔いしれたと思うが、ウッズ自身は今年のベストショットに全英オープン（スコットランド／カーヌスティGL）最終日10番のセカンドショットをあげている（ヒーロー・ワールドチャレンジの会見時にて）。

　ティーショットはフェアウェイ左のバンカーにつかまり、ボールは比較的アゴに近く、グリーン近くまで持っていくのは困難という状況だったが、残り約140ヤードをウェッジで「これでもか」というくらいに思い切りウッズは振り抜き、高さも方向も最高で見事グリーンオンさせた。

「この1打で全英オープンで優勝できるか、優勝できないかくらいのショット。ディス・イズ・トーナメントという感じ。（バンカーのふちに）当たれば負け、脱出できれば勝ち。こんなショットは長い間やっていなかったが、やる時だと思った。この後の自信に繋がる瞬間だった」

　米男子ツアー通算80勝を挙げ、次はメジャー優勝が期待されるウッズ。プロデビュー戦でホールインワンを達成するなど「持っており」、ずっとスーパースターなのは変わらない。2019年はどんなスーパーショットを放ってくれるのだろうか。

（写真提供：Getty Images）