ハワイでならOK? ラウンド中にインタビュー PGAツアーでは初
PGAツアーの2019年初戦「セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」が現地時間3日、ハワイ州のプランテーションC at カパルアを舞台に開幕。新ルール適用、選手は新ギアを使うなど「新」だらけ。PGAツアーも新しい試みとして、ラウンド中にインタビューを行った。
欧州ツアーや豪ツアーでは見られる光景だがPGAツアーでは初。今回は試験的に行っている。ホールインワンを決めたパットン・キジーア(米)は「パーオンすることに集中した。風を読むのが難しかった。(エースは)嬉しかった」と歩きながらインタビューに答えた。
マーク・リーシュマン(豪)は「こういうインタビューはオーストラリアで経験があるから慣れている。ファンにとっては良いことだと思う。皆バーディを決めた後なら答えるんじゃない?」とコメント。
昨季覇者のダスティン・ジョンソン(米)は「インタビューとかあまり答えないけど、ここはハワイだから(答える)。オーガスタ(マスターズの舞台)だったら分からないけど」と話した。
たしかに来週のソニー・オープンもだが、ハワイが選手たちをリラックスさせており、この2大会はどこかお祭り的。選手も気軽にインタビューに答えてくれそうだ。しかし、メジャー大会などでこのインタビューをするのであれば、聞く側はより慎重ならなくてはならない。
日本では、男子シニアツアーの選手は解説というか「ドローしないでそのまま行っちゃった」など素の声が聞ける。AbemaTVツアーでは去年、中井学がピンマイクをし、自身のゴルフを解説しながら回っていた。
欧州ツアーは常に一歩先を行っている。スマートフォン撮影を解禁、本選中にファンとニアピンコンテスト、変則的で楽しいルールの大会を開催、SNSも充実している。その背景には強い欧州プレーヤーがPGAツアーに流れていくことにある。流れるとファンも流れてしまうので常に魅力のあることをファンの為にしなければならないのだ。
ラウンド中のインタビューを含め、各ツアーが新しいことに挑戦することがゴルフ人気アップに繋がる。プレーで魅せる選手がいることが大前提だが、国内ツアーでも去年に引き続き、新しいことをドンドンしていって欲しい。
(写真提供:Getty Images)