オーガスタの歴史が変わった 女子レジェンド4人が始球式
更新日:2019/04/07 13:09
掲載日:2019/04/07 13:03
オーガスタ・ナショナル女子アマチュアの最終ラウンドが現地時間6日、ジョージア州のオーガスタ・ナショナルGCを舞台に行われ、アメリカ出身のジェニファー・カプチョが優勝。日本から唯一参戦した安田祐香は堂々3位タイで大会を終えた。
最終ラウンド前の始球式は、米女子ツアー通算72勝のアニカ・ソレンスタム氏、同48勝のナンシー・ロペス氏、同27勝のロレーナ・オチョア氏、メジャー通算5勝のパク・セリ氏が行った。
ソレンスタム氏は、「ティーグランドに立って、子供たち、夫、オーガスタのメンバーが見えて一致団結という感じがした。若い女子選手がここでプレーできるなんて本当に素晴らしいこと」と話した。
ロペス氏は、「まず最初に高ぶる気持ちをコントロールしようとした。泣いてもOKなのかなと思った。アニカを見たら目に少し涙を浮かべていて、本当に感動的だった。これがどれだけ大切な意味を持つかは言葉では説明できない」とし、オチョア氏は「想像していたよりもずっと良かった。皆が応援してくれて鳥肌が立った。あの瞬間は一生忘れない」と語った。
オーガスタ・ナショナルGCは1933年の開場以来、女性会員を受け入れていなかったが、批判を受け2012年に初の女性会員が誕生。その会員2人はジョージ・W・ブッシュ大統領時代の国務長官を務めていたコンドリーザ・ライス氏と投資家のダーラ・ムーア氏である。
今回開催されたオーガスタ・ナショナル女子アマチュアは女子ゴルフがより発展するようにという願いが込められており、ソレンスタム氏が目に涙を浮かべていた理由も分かる気がする。ここで戦った30人のアマチュア、そしてレジェンド4人にとって貴重な1日になったのは間違いない。
(写真:Getty Images)