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“ホーム”で全英オープン制覇 シェーン・ロウリーを振り返り

更新日:2019/12/24 16:42
“ホーム”で全英オープン制覇 シェーン・ロウリーを振り返り
全英オープン覇者のシェーン・ロウリー(写真:Getty Images)

 

 68年ぶりに北アイルランドで開催された今年の全英オープン。最注目は地元のローリー・マキロイだったが予選落ちに終わり、決勝ラウンドはアイルランド出身のシェーン・ロウリーがギャラリーの期待を一手に背負った。

 ものすごいプレッシャーだったと思うが、ロウリーは3日目に8バーディ、ノーボギーの「63」を記録。通算16アンダー単独トップと後続に4打差をつけた。となると、もうお祭り騒ぎ。

 最終日は「ロウリー以外が優勝するなどありえない」という雰囲気で、それを感じてしまった後続の選手たちは次々と崩れていった。結果的にロウリーは通算15アンダーと6打差をつけ圧勝。最終ホールでは大勢のギャラリーがフェアウェイになだれ込み、タイガー・ウッズ(米)が復活優勝したとき、いやそれ以上の盛り上がりを見せた。

 最も印象に残っているのはロウリーが優勝インタビューで「ホームで勝って、これからホームに帰ります」とコメントしたこと。北アイルランドとアイルランドは複雑な事情をかかえているが、ロウリーにとってはどちらも地元ということだ。

 また、この優勝は「アイルランド・グレーテスト・スポーティング・モーメント・オブ2019」に選出された。訳すならば「2019年で最もグレートだったスポーツの瞬間大賞1位」。ロウリーは「大変光栄です」とコメントしている。

 ZOZO チャンピオンシップでも13位タイと好プレーを見せてくれたロウリー。五輪ランキングでは現在マキロイ(五輪ではアイルランド)に次ぐ2番手とロウリーが霞ヶ関カンツリー倶楽部(埼玉県)でプレーすることは濃厚。2020年も引き続き注目したい選手のひとりである。

<2019年の主な成績>
米ツアー
RBCヘリテイジ(3位タイ)
全米プロゴルフ選手権(8位タイ)
RBCカナディアン・オープン(2位タイ)
全英オープン(優勝)
ZOZO チャンピオンシップ(13位タイ)

欧州ツアー
アブダビHSBCゴルフ選手権(優勝)
全英オープン(優勝)
オメガ・ドバイ・デザート・クラシック(12位タイ)
DPワールド・ツアー選手権(12位タイ)

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