26年ぶり世界ランク50位外に フィル・ミケルソンを振り返り
更新日:2019/12/23 11:58
掲載日:2019/12/23 11:56
49歳のフィル・ミケルソン(米)にとって、2019シーズンは残念ながら尻すぼみの年であった。
まず、昨年11月にラスベガスで開催されたタイガー・ウッズ(米)とのマッチプレーでは、プレーオフ4ホール目までもつれた大接戦に勝利。賞金900万ドル(約10億円)のビッグマネーを獲得した。そして今年2月にペブルビーチGLで行われた「AT&T ペブルビーチ・プロアマ」では悪天候による5日間の戦いを制して優勝。この勢いで、6月に同じペブルビーチGLで行われる全米オープンでの生涯グランドスラム達成が現実味を帯びてきた。
しかし、本戦では初日58位と出遅れ。2日目に盛り返し27位で決勝ラウンドに進むも、3日目に再びスコアを落とし、最終的に52位と結果は振るわず。さらにその後3試合連続で予選落ちするなど浮上のきっかけをつかめず、プレーオフにこそ進出したが、第1戦目の「ザ・ノーザン・トラスト」では71位、第2戦の「BMW選手権」では48位に低迷し、最終戦「ツアー選手権」の進出を逃した。
2020年シーズンに入っても9月の「セーフウェイ・オープン」で予選落ちを喫するなど、ここまでの最高は10月の「WGC-HSBCチャンピオンズ」の28位。11月3日付けの世界ランキングで51位に順位を落とし、1993年11月28日から続いていたTOP50入りの記録がついに途絶えてしまった。
それでも、44度のツアー優勝を積み重ねてきた“レジェンド”がこのまま終わるはずがない。来年6月には50歳を迎えるが、長年に渡って良きライバルとして知られるウッズらと、まだまだレギュラーツアーで名勝負を生み出してくれるはずだ。