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激動の1年を駆け抜けた“スマイリング・シンデレラ” 渋野日向子を振り返り

更新日:2019/12/30 16:51
激動の1年を駆け抜けた“スマイリング・シンデレラ” 渋野日向子を振り返り
今年のゴルフ界の顔となった渋野日向子(写真:Getty Images)

 

 まさに今年のゴルフ界の顔だろう。

 今年は序盤戦2度の予選落ちがあったものの安定して上位に食い込むと、「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」で初優勝。「資生堂 アネッサ レディスオープン」ではイ・ミニョン(韓)とのプレーオフを制し、早くも2勝目を記録した。

 それでもここまではあくまでも注目ルーキーのひとりに過ぎなかっただろう。渋野日向子の名を一躍スターダムに押し上げたのが8月の海外メジャー「AIG全英女子オープン」だ。

 初の海外となった「全英」で渋野は初日、2日目と2位をキープすると、上位勢が伸び悩んだ3日目に「67」をマークしてめくり首位に浮上。最終日はリゼット・サラス(米)の猛追を受けたが、最後まで集中力を切らさずに駆け抜け、宮里藍らも達成することができなかった樋口久子以来42年ぶりの日本人メジャー制覇を成し遂げた。その常に笑顔を絶やさない姿は海外メディアでも「スマイリング・シンデレラ」と話題になった。

 帰国後は「シブコ・フィーバー」と呼ばれる熱狂の中でも自分を見失わずに「デサントレディース東海クラシック」、「大王製紙エリエールレディスオープン」で優勝。最終戦の「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」は2位で賞金タイトルにはあと一歩及ばなかったが、年間最優秀選手賞を獲得し、激動のルーキーイヤーを締めた。

 来年は五輪出場、2021年には米女子ツアー参戦を掲げる。来年以降も「シブコ」から目が離せなそうだ。

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