オーストラリアの選手が大活躍 母国を勇気づけたい一心でプレー
キャメロン・スミス、ウェイド・オームズビー、マーク・リーシュマン、ルーカス・ハーバート、アダム・スコットとオーストラリアの選手が大活躍している。
森林火災の影響で同国は苦しい状況だが、少しでも貢献できたらとオージーは奮起している。
3週前のソニー・オープン・イン・ハワイ(米ツアー)はスミス、香港オープン(アジアンツアー)はオームズビー、先週のファーマーズ・インシュランス・オープン(米ツアー)はリーシュマン、オメガ・ドバイデザートクラシック(欧州ツアー)はハーバート、先月のオーストラリアPGA選手権(豪ツアー)はスコットが制した。
スミスは1イーグル1,000ドル、1バーディ5,00ドルを寄付すると決め、4日間で21個のバーディを獲得した。「本当に辛い状況だが、諦めずに頑張って欲しい。少しでもオーストラリアを元気にしたい」と優勝インタビューで答え、叔父が家を失ったことを明かした。
オームズビーは「オーストラリアで何が起きているかを知るために、スマホで常にニュースを見ている」と正直ゴルフどころではないかもしれないが、「皆が一丸となっている姿を見るとオーストラリア人であることを誇り思う。少しでもいいから皆に笑顔になって欲しい」とコメントをした。
リーシュマンとハーバートはオーストラリアの祝日、オーストラリアデイ(1月26日)に優勝した。
リーシュマンは4打差7位タイから最終ラウンドをスタートし、7アンダー「65」を記録し、逆転優勝。ハーバートは2ホールのプレーオフの末、嬉しいツアー初優勝と両選手とも勇気を与えるプレーを見せてくれた。
マスターズチャンピオンのスコットは2016年3月以来のツアー通算11勝目を地元で手にし、ギャラリーは大喜びだった。
オーストラリアのために戦っているのはゴルファーだけではない。メルボルンで行われているテニスの全豪オープンではニック・キリオスが男子シングルス4回戦に進出した。
気性が荒いことで有名なキリオスは、途中棄権で罰金を払うこともしばしば。しかし、今大会のキリオスは違う。普段なら途中棄権をしてもおかしくないシーンもあったが、母国の応援もあり諦めずにプレーしている。
また、悪童ことジョン・マッケンロー氏はキリオスが大会期間中に1セットを獲るたびに1,000ドルを寄付すると発表。同国を支えるため種目を問わずオージーが活躍している。