23歳で全米プロ制覇 コリン・モリカワを振り返り
更新日:2020/12/28 12:07
掲載日:2020/12/28 12:00
今年の全米プロを制したコリン・モリカワ(米)の2020年を振り返ろう。同選手は米カリフォルニア州出身の日系アメリカ人。世界アマチュアランキング1位に輝くなどカリフォルニア大学バークレー校卒業後の2019年にプロ転向した。
2019年の優勝者のみが出れる1月のセントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ(7位タイ)に出場したモリカワはその後、予選落ちすることなく3月のアーノルド・パーマー招待で9位タイに入る。新型コロナウイルスの影響で約3か月ツアーは中断となったが、再開後のチャールズ・シュワブ・チャンレジで単独2位。7月のワークデイ・チャリティ・オープンではツアー通算2勝目を飾った。
そして迎えた8月の全米プロ。3日目を終えてダスティン・ジョンソン(米)、ブルックス・ケプカ(米)、ポール・ケイシー(英)らが上位にいたが、モリカワは最終日に6アンダー「64」というビッグスコアを難コンディションのなか叩き出す。終わってみれば通算13アンダーと後続に2打差をつけてメジャー初優勝を23歳という若さで手にした。
アメリカで育ったというアドバンテージはあるが体格は一般的な日本人プロと変わらない。しかし、モリカワには300ヤード先のグリーンをドライバーでワンピン以内に捉えられるほどの正確性がある。逆に、ショットの正確性を上げていけば日本人プロもいずれはメジャータイトルを獲得できるのかもしれない。
ショットメーカーで、インタビューにも真摯に答えるモリカワ。日本語は話せないが日本食が大好きなモリカワ。全米プロ以降はザ・CJカップの12位タイが最高だが、引き続き注目したい選手の一人である。