松山英樹、通訳のターナーさんは「信頼している人です」 優勝会見一問一答
海外男子メジャーのマスターズ(米ジョージア州/オーガスタ・ナショナルGC)を制した松山英樹が優勝会見に臨んだ。
―15番を終えたあと何を考えていたか
15番が終わった時点でボードみて、ザンダー(・シャウフェレ)が4打差で15番に入っていました。ザンダーは3連続バーディで流れが絶対良くなっていると思いました。
そこで4打差あっても積極的に行かないで追いつかれるよりは、しっかりバーディを狙って次の16番に行きたいと思って、逆に悪い結果になりましたが、16番はザンダーが先に池に入れたので、右に安全に行きました。
―偉大な日本人ゴルファーになったと思うが
(偉大かどうかは)一概には言えないですが、このメジャーを勝ったということでは、一番になったと思います。
―日本の子供たちに影響を与えた
僕がここで勝ったことで今テレビを見ている子供たちが5年後、10年後、ここの舞台に立って、その子たちとトップで争えることができたら幸せです。そのためには、まだまだ僕も勝っていかないといけないので頑張りたいです。
―東京五輪の聖火の最終点火者に選ばれるかもしれないが引き受けるか。
僕はやらないです。試合のスケジュールも考えて、タイミングが合えばやるかもしれないですが現実的ではないです。−東京五輪は金メダル候補だがプレッシャーになるかそれはどうか分からないですが、まずオリンピックがちゃんと開催されるなら、狙いたいと思いますが、今日の経験はこの先の人生、必ずプラスになると思うので良かったなと思います。
―15番で使ったクラブは
ピンまで227ヤード、4番アイアンで良い当たりでしたが、アドレナリンが出たのか飛びすぎました。
―自分をスターだと思うか
分からないです(笑)。
―WGC-ブリヂストン招待で最終日に「61」を出した時と、今回のマスターズ3日目の「65」はどっちが良かったか
どっちもどっちかと思いますが、このオーガスタで「65」を出せたのは自信になりました。ファイヤーストーンは4年前なのであまり覚えていないです。
―日本にとってこの優勝の意味は
現役でやっている人や年上の人ではなく、今からゴルフを始める人や10代、高校生には影響があると思います。
初めてのメジャーチャンピオンになって、やっぱり日本人だと今までならできないんじゃないか、というのがありましたが、僕はそれを覆すことができたので、そういう子たちにプラスの影響を与えられるように頑張りたいです。
―最後のパットを決めた時の心境は
なんて表現すれば良いのか。何も考えていなかったのもありますが、ザンダーとハグして、(キャディの早藤)将太とハグして、翔太と組んで初めての優勝だったので、抱き合った後にやっと優勝することができたという気持ちになりました。
―緊張感とはどう戦った?
9時30分まで寝る予定が、思いのほか早く起きてしまい、そこからいつもなら寝れるのですが寝れなくて、練習やウォーミングアップは良い状態でできましたが、1番のティーグランドに立った時は、最終組でトップにいることを考えたらナーバスになりました。
それでもこの3日間を終えてトップにいるのは自分で、最後の18ホールをやり遂げようと、良いプレーで終えようと思って頑張りました。
―通訳のボブ・ターナー氏について
10年前というと、僕はまだ大学生でした。昨日終わった後、もともとボブさんはセベ(・バレステロス)のマネジャーをやっていたので、どうナーバスな気持ちをなぐさめたか聞きき行こうかと思いました。
でも、あえて聞かないで、自分で頑張ってみようと思いました。それくらい信頼している人です。
ー今週のプレーの強みは
今年は先週までトップ10に一度も入れず、優勝争いもしておらず、期待はしていませんでした。ただ、水曜日の練習の最中にショットに良いフィーリングが戻ってきて、行けるかもしれないと思って戦いました。
今日はショットが荒れてしまいましたが、3日目までは、良いティーショット、セカンドショットを打てていたので、そこが要因です。
―日本人アスリートとして模範になっていると思うが
野球ではダルビッシュ(有)さんとか前田健太さん、大谷(翔平)とかいろんな人がいますけど、ゴルフは僕しかいないので必然的に僕になるんでしょうけど、自分がもっと勝って、日本にニュースを届けられたら、僕を目指してゴルフをやってくれる人が出てくれると思います。
ー日本に帰ることは楽しみか
どうなるか僕には想像がつかないですが、このグリーンジャケットを日本に持って帰れること自体がすごく嬉しいです。帰ってどんな反応か楽しみたい。