アマのキャディが途中で倒れる H.ヒグス「ゴルフどころではなかった」
3日、米男子ツアーのAT&Tペブルビーチ・プロアマ(米カリフォルニア州)2日目、カントリーシンガーのルーカス・ネルソンさんのキャディがラウンドの途中で倒れるという出来事が起こった。
ESPNによると、ネルソンさんはペブルビーチGL(6,972ヤード・パー72)をビュー・ホスラー(米)、マックス・マックグリービー(米)と回っていたが、11番パー4のフェアウェイでネルソンさんのキャディが急に倒れた。
「本当にダメかと思った。ただ幸運にも警備をしていた警察官がすぐ近くにいて、CPR(心肺蘇生法)をして、彼の命を救ってくれた」とネルソンさんは説明し、マックグリービーは「CPRができるようにキャディバッグをすぐにおろした」。その後、救急車で近くの病院に運ばれたという。
一部始終を見ていた後続組のハリー・ヒグス(米)は、「ティーグラウンドから200ヤードも離れていないところでCPRをしているのが見えた。皆、とても心配している様子だった。私は競技委員にどうすればいいか聞いた。失礼のないようにしたかった。正直、ゴルフどころではなかった」と話し、あとから無事だったと聞き「ホッとした」。
この組は1時間ほどプレーが中断(コースの端によっていたため全体の進行にはほぼ影響なし)。アマチュアのネルソンさんは「プレーする気分ではないし、続けるべきでもない」と11番で終了したがプロはそうもいかない。とはいえ2人も精神的に不安な状況。ホスラーは「すぐに再開という気分にはなれない」と競技委員に掛け合い、この組は少しの休憩を挟み、最終組の後にプレーすることが許された。
なお、ヒグスは通算6アンダー11位タイ、ホスラーは通算3アンダー35位タイ、マックグリービーは通算3オーバー121位タイで3日目を迎える。