藤田寛之が首位キープ 2打差を追う昨季年間王者は「追いつくためにはいいラウンドをしなければ」/全米シニアOP
海外男子シニアメジャー「全米シニアオープン選手権」は29日、米ロードアイランド州のニューポートCC(7,024ヤード・パー70)で第3ラウンドが行われ、ノーボギーの「67」で回った藤田寛之が通算14アンダー単独首位をキープ。昨季年間王者のスティーブ・ストリッカー(米)は通算12アンダー単独2位につけているが、今大会の藤田を捉えるのは容易ではないと考えているようだ。
ストリッカーは3打差3位タイからスタートし、12番までに3つスコアを伸ばす。13番のボギーで藤田に4打差をつけられたが、終盤16番、17番の連続バーディで「66」とし、“射程内”の2ストローク差に踏みとどまっている。
2019年大会で優勝を飾っているストリッカーだが、2022年はパドレイグ・ハリントン(アイルランド)に1打、昨年はベルンハルト・ランガー(独)に2打及ばず惜敗。そして今年は日本の55歳が目の前に立ちはだかる状況となったが、「彼に追いつくためにはいいラウンドをしなければならない」と3日間でボギー1つ、フェアウェイキープ率1位、パーオン率2位タイという藤田を追うのは簡単ではないと語った。
また、3打差の単独3位につけるリチャード・グリーン(豪)も「もし明日も彼があのようなプレーをするなら追う選手たちはいいラウンドをしなければならないだろう」とストリッカーと同様の見解を示すと、「全米(シニア)オープン最終日のプレッシャーの中では何が起こるか分からない。私は自分のゲームをするだけだし、最後にどうなるか見てみよう」と虎視眈々と逆転のチャンスを伺うとした。
このまま藤田が逃げ切れば、2013年「全米プロシニアゴルフ選手権」の井戸木鴻樹以来、日本勢2人目の海外シニアメジャー制覇となる。ストリッカー、グリーンと回る最終組は日本時間30日午後11時20分にラウンドを開始する。