スピースは14位 キャディよりも自分の直感信じ「攻めることを選んでしまう」
更新日:2025/05/30 14:32
掲載日:2025/05/30 14:31
29日、米男子ツアーのザ・メモリアル・トーナメント(オハイオ州/ミュアフィールド・ビレッジGC)初日、ジョーダン・スピース(米)が見せたのは、賢明な選択ではなく、直感と信念に基づいた大胆なプレーだった。
5番ロングホール。ティーショットは木に当たり、後方に跳ね返って深いラフに沈んだ。キャディは、フェアウェイ横へ出す安全策を進言したようだが、スピースはそれを拒んだ。「チップアウトなんて、ほとんどしない。メンタル的に参ってしまうから、間違った選択をしてでも、攻めることを選んでしまう」。
長い芝が逆目に絡み、フェアウェイまでは約115ヤード。それでもスピースは「フェアウェイに出せればバーディチャンスがある。届かなくてもパーは獲れる」と読み、リスクを取ることを決断。
キャディは最後まで諦めず「左に打ち出せば安全だ」と助言したが、スピースの決意は固かった。結果的にショットはかろうじてフェアウェイに届き、残りは約128ヤード。そこから3打目を約7.5メートルに寄せ、バーディパットを沈めた。「バーディが獲れてしまったら、キャディの意見が通らないよね」と冗談交じりに振り返った。
この日のスコアはイーブンパー(14位タイ)。堅実さと大胆さが交錯するスピースらしい一幕だった。