20歳の新星ポットギーター「この1勝は大きな自信になる」
更新日:2025/06/30 15:36
掲載日:2025/06/30 14:41
米男子ツアーのロケット・クラシックは29日、ミシガン州のデトロイトGC ノースC(7,370ヤード・パー72)で最終ラウンドが行われ、アルドリッチ・ポットギーター(南ア)がプレーオフを制しツアー初優勝を飾った。
2打差のリードで最終ラウンドをスタートしたものの、序盤から思うようなプレーができず一時は首位を明け渡す苦しい展開に。本人も「出だしはあまり良くなかった」と振り返る。
しかし、7番、8番で連続バーディを奪うなど中盤以降にギアを上げ、徐々に流れを取り戻した。
「リードを失ったことでスイッチが入った。追いかける立場になったことで、本来の攻めのゴルフができるようになった」と開き直りが功を奏した。
プレーオフは一進一退の展開。何度もバーディチャンスが訪れながら決めきれず、ポットギーターは「パットが本当に決まらなかった。狙いとスピードを合わせるのが難しかった」と苦悩をにじませた。
それでも5ホール目、バーディパットを沈めて勝負を決着させた。
「すごく長い1日だったが、最後は最高の形で締めくくれた。自分を信じて良かったと思う」
勝利の瞬間、感極まったポットギーターはボールをスタンドへ投げ入れた。これには戦利品を楽しみにしていた祖母ががっかりするかもしれないという裏話も。
「勢いで投げてしまった。祖母には勝ったときの物を渡すのが恒例なので、たぶん怒られる(笑)」
ツアー初優勝を飾った20歳の新星は「この1勝は大きな自信になる」と話し、今後の飛躍を誓った。PGAツアーに、またひとり注目すべき若手が現れた。